「朝、風呂に入る人」が知らない3大健康リスク
✍️記事要約
生活習慣病、血管、心臓など内科・循環器系のエキスパートで「血管の名医」として知られ、日々多くの患者と接する医学博士の池谷敏郎氏。
テレビ番組『あさイチ』(NHK)、『世界一受けたい授業』(日本テレビ)やラジオ番組などに多数出演し、楽しくわかりやすい解説が好評を博している。
過去15キロ以上の減量に成功し、その減量メソッドを全公開した15万部のベストセラー『50歳を過ぎても体脂肪率10%の名医が教える 内臓脂肪を落とす最強メソッド』に続き、『60歳を過ぎても血管年齢30歳の名医が教える 「100年心臓」のつくり方』を上梓した。
「人生100年時代」を最期まで元気に満喫できるかどうか健康長寿のカギを握る「『心臓の健康』にいい生活」を、運動、食事、メンタルなどなどあらゆる観点から解説し、「100年もつ心臓」を作るための秘訣を全公開した1冊だ。同書は発売わずか6日で3刷2万部を突破するなど、大きな話題を呼んでいる。
その池谷氏が「シャワーも危険『朝、風呂に入る人』が知らない3つの健康リスク」について解説する。
■実は「健康リスク」が潜んでいる「朝風呂」
「起きてすぐシャワーを浴びる」「お風呂は夜ではなく朝に入る」など、「朝風呂」をしている人は少なくありません。
私は長年、血管、血液、心臓などの循環器系のエキスパートとして数多くの患者さんたちと接してきましたが、そのなかにも同じように実践している人もいます。
お風呂やシャワーで体を温めるから、「体によさそう」と思われがちですが、実はその「朝風呂」で、かえって心臓に負担をかけてしまっていることがあるのです。
では、シャワーも含めた「朝、風呂に入る人」が知らずにいる「健康リスク」とはどのようなことでしょうか。
多くのリスクが考えられますが、ここではそのなかの3つを紹介します。
ひとつめは、「油断すると『脱水』『立ちくらみ』を起こす」ということです。
■「入浴前」と「入浴後」は「水分補給」が必要
【リスク1】油断すると「脱水」「立ちくらみ」を起こす
入浴前と入浴後で注意が必要なのが「水分補給」です。入浴中はかなりの汗をかくので、きちんと水分補給をしないと「脱水症状」を起こしてしまうからです。
外出するときなど、普段の生活では注意する人も多いですが、入浴時は意外と見落としがちです。
また、お風呂から上がった瞬間、ふっと「立ちくらみ」がしたという経験をされた方も少なくないと思います。
熱いお風呂に入ったり長時間湯船につかったりして、血圧が下がった状態で急に立ち上がると、脳に十分な血液が行きわたらず、立ちくらみのような状態になるのです。
とくに夏場のお風呂では、「脱水」と「立ちくらみ」になりやすいので、注意が必要です。
これらは「朝風呂」に限ったことではありませんが、これから1日の活動を始めるという朝に、体に不調をきたさないよう十分気をつける必要があります。
【リスク2】「空腹時」は「めまい」も起こしやすい
「空腹時」にお風呂に入ることも「めまい」を引き起こしやすいのでNGな行為です。「空腹時」にお風呂に入ると、血圧が下がりやすくなるからです。
「空腹時」は「脱水状態」にもなりやすくなります。血管内を流れる血液の水分量が少なくなることで、血管内圧である血圧が低下します。
血圧の低下は、体の上に位置する脳への血流不足を招きます。この状態は「めまい」だけでなく「失神」も起こしやすいので注意が必要です。
朝から飲酒する人はほとんどいないと思いますが、これに関連して付け加えると、血圧が下がってしまうということでは「飲酒直後」もNGです。アルコールには「血管拡張作用」があるからです。
「空腹時」や「飲酒直後」の入浴は、季節に関係なく注意しなければいけません。1年中の注意事項です。
3つめは、「実は『朝風呂』は『ストレス』をかけている」ことです。
【リスク3】実は「朝風呂」は「ストレス」をかけている
これまで「血圧を下げてしまう」ということで「朝風呂の入り方」の注意点を紹介してきましたが、「血圧の急上昇」も要注意です。そして、これは「ストレス」にもつながるので、心臓に負担がかかります。
たとえば、とくに冬場は、朝の脱衣所や洗い場は寒く、「血圧が上昇」します。続いて熱い湯船に入れば、力みと湯の熱さの刺激で「血圧が急上昇」してしまいます。
また、夏は暑いからと冷たいシャワーを浴びがちですが、寒冷刺激は「血圧を急上昇」させやすいので注意が必要です。
つまり、「朝風呂」の入り方ひとつで、心臓に「やさしく」もなり「大きな負担」にもなるということです。「朝風呂」の入り方には、行動一つひとつを気をつける必要があります。
では、心臓に負担の少ない、「心臓にやさしい入浴法」とは、どのようなものでしょうか。
【おすすめの入浴法】2つの「池谷式入浴法」で健康リスクを回避
私がおすすめしている方法は、「オヤジっぽく入る」「年寄りっぽく出る」というものです。
「オヤジっぽく入る」とは、湯船につかるときは「あ゛~~~~♪」と言いながら、脱力して入ることです。
よく温泉などでおじさんが言いながら入っていますよね。あんなイメージです。勢いよくドボンと入ると、血圧が急に上がってしまいます。ゆっくり入ることで、血圧の急上昇を防ぎます。
「年寄りっぽく出る」とは、お湯から上がるとき「どっこいしょ」と言いながら、ゆっくり出ることです。
膝に片手を当て、他方の手で浴槽のふちか手すりをつかみ、軽く腰を曲げ、頭を下げ、「どっこいしょ」と言いながらゆっくり立ち上がって、お風呂から出ます。
湯船から立ち上がるときに、「立ちくらみ」の症状を起こす人もいます。お湯で温まって血管が拡張し、血圧が下がった状態でいきなり立ち上がると、頭に血液が行かずに「脳の血流不足」を起こしてしまうのです。
魅力的ではない方法かもしれませんが、「心臓にやさしい入浴法」として、ぜひ試してみてください。
■「心臓にやさしい入浴法」で「心臓の健康」を保とう
「血圧の急上昇」は、血管と心臓に負荷をかけ、「血圧の過度の低下」は、血管内を流れる血液を停滞させ、血栓のリスクを高めてしまいます。
このような「リスクを回避する方法」を知り、心がけていけば、「心臓の健康」も維持できます。みなさんも「心臓にやさしい入浴法」を実践して、人生100年時代を最期まで満喫できる「100年心臓」を、ぜひ手に入れてくださいね。
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☘️ヤフコメ❗️ピックアップ☘️
✅ ここに挙げられてるリスクって全部夜も同じではないでしょうか。
そして、水分補給を行い体の力を抜いて心臓に遠い箇所から温め始めればリスクは低減します。
日本では小原の庄助さん時代から朝風呂は良からぬものと扱われているようです。
恐らく『風呂→休む』のイメージから朝風呂に入ると残りの1日は働かないイメージなのでしょう。
確かに1日体を動かした後、入浴してから睡眠をとると体の強張りが解れ、リラックス出来るのでより良い睡眠を取ることが出来ると思います。
ただ生活様式の多様化からリスク回避をすれば朝風呂には問題点など無いと思います。
繰り返しになりますが、夜に入浴してもリスクは同じ。
つまり人それぞれのサイクルを無理に変える必要は無いのかと思いますよ。
寧ろ、徐々に体を温める事で体が目覚めるし、髪のセットも一挙に出来る。
寝汗を流す事も出来ますね。
朝の入浴にもメリットは有ると思いますが。
✅ 私が20代位から朝風呂、シャワーは頭皮や体に良くないて言われていたけど、現在は50代前半。
毎日朝風呂に入らなくても血管の病気になるや頭皮がハゲあがってしまう人もいるので、一概に駄目とかないと思う。
何しろ、これを食べたら駄目だ!とか、日常でこんな事したら駄目だ!とか多いけど、食べなくても日常でその行動をしなくても、病気になる人はなるんだよね。
何しろ、そんなの運でもあるのだから、ある病気の患者さんが100人位がいて、ある事を毎日していたら8割位の人がその病気になったとかなら納得できるんだけどね。