「給食ストップ」拡大 各地で混乱
✍️記事要約
学校や官公庁に食事の提供をしている広島市の会社「ホーユー」が突然、営業を中止した問題で、少なくとも12の道府県に影響が出ていることが分かりました。
■「業者と連絡とれず」各地で混乱
育ち盛りの高校生に三度三度の食事を作っていた調理室に今、ひとけはありません。委託していた業者と連絡が取れず給食が出せない、そんな異例の事態が…。
静岡県教育委員会:「業者からも全く連絡ございませんし、業者の方とも状況を確認できる状況にない」
全国各地で発生していることが分かりました。
広島県立三次高校では寮に暮らす約60人に朝昼晩、調理室で作った温かい食事を提供してきましたが、今はお弁当です。調理室に食事を作っていた調理員が来ていないのです。なぜ、そんな事態になっているのでしょうか。
広島県立三次高校 高木優子事務部長:「今、寮で朝昼晩と3食提供するように委託契約を結んでいたんですけれど、委託業者さんの方と連絡が取れない状況になり」
委託業者との連絡が途絶えたというのです。
広島県立三次高校 高木優子事務部長:「三次市内の業者が、ありがたいことに今の食材費の範囲の中で仕出し弁当を作っていただいて、昼と夜ご飯は、それでまかなっています。朝ご飯は職員がバナナであるとか野菜ジュースであるとか、調達しています」
寮生:「お弁当になった時は、これからどうなるんだろうって気持ちでした」「結構びっくりしたんですけど、弁当という代わりがあって良かった」
食堂で食事の提供ができなくなったのは今月1日からだといいます。
広島県立三次高校 高木優子事務部長:「全く予兆がなかったので寝耳に水状態です」
委託を受けていたのは広島市内に本社を置くホーユー。広島県教育委員会によりますと、県内7つの高校で食事の提供が止まっています。
■“給食ストップ”12道府県に拡大
ただ、ことは広島県内にとどまりません。ホームページによりますと、ホーユー本社は広島にありますが、全国22カ所に営業所を構えているのです。
静岡県 川勝平太知事:「青天のへきれきというか、びっくりしました。しかも連絡が取れないということですから。これだけ大きな組織であるところが雲隠れしたと」
静岡県でも6つの学校で給食がストップしているといいます。しかも、そのうち1校は今年、委託契約を結んだばかりでした。
静岡県教育委員会:「8月28日、伊豆の国特別支援学校。本年度から契約が新たにここの業者になったけど、この日に業者と業者が雇用する調理員の皆さんと研修を含めた打ち合わせがあったんですけど、その日に業者が来なくて連絡もなかった。それ以降、連絡が取れない」
ホーユーが手掛けていたのは学校給食だけではありません。厚木合同庁舎のすぐ向かいにあるレストラン。6日は定休日で中は静まり返っていますが、この場所をホーユーが借りて営業をしているということです。
神奈川県県央地域県政総合センター 村上敬忠総務課長:「今のところは営業している状態」「(Q.いつまで営業とか、今後は?)そちらの方も連絡が取れていないところなので何とも…」
■業者は破産検討 従業員「給料が…」
収入証紙販売所もホーユーの運営です。そこで働くパートの従業員は…。
パート従業員:「突然、私たちもテレビやネットで見てびっくりしたんですけど」
やはり、連絡が取れていないと言います。
パート従業員:「一応、郵便で7月分の給料がちょっと遅れるということで、そういう話だけで後は連絡がもう取れなくなったんですけど、マネージャーみたいな人はいたけど、その方とも連絡が取れなくなった」
我々でも連絡を試みましたが、コール音はしますが留守番電話にもなりません。
ホーユーの社長は「8月31日までは事業継続に向け動いていたが、急転直下で事態が悪化した」として、破産手続きに向けた準備を進めているとしています。ANNの調べでは、すでに警察学校や自衛隊駐屯地なども含め、12道府県の施設で食事の提供が中止されています。
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しかし、給食サービスの提供といった労働集約型モデルの場合、生産性の改善には限界があり、価格転嫁をしなければ、赤字がどんどん膨らんで事業が成り立たなくなってしまう。
給食サービスは、社会生活を維持する上で欠かせないものであり、このようなサービスについては、年契約ではなく、年内であっても価格改定ができるようにするなど、政府がもっと価格転嫁を後押しすべきではないか。
✅ きっと業者は物価高の影響で単価の見直しを何度も要求していたと思うよ、でも相手は役所だ、途中から予算の見直しなんて最初から聞く耳持たなかったのだろうよ、一番安い業者選んだ結果がこれだ、安かろう悪かろう、結局こうなる良い見本だ、役所も時代に併せて少しだけ寛容になってくれていたらこんな事態は回避できたと思うけど、業者が逃げ出して正解、もっと悪質なところだったら予算内で品数少なくして、米のレベル落として、賞味期限切れの食材や産地偽装の食材使って誤魔化していたよ、そんなの食わされ無くてある意味良かった。
✅ これはまだ始まりなだけの事。給食等を事業としてやっている会社は、かなりの薄利でやってるのが普通。会社が大きく、従業員が多い会社程大変なのは当たり前。更に賃金アップに物価高と来たら資金繰りは厳しくなるのは自然な流れとなる。かなり前から経営自体は厳しかったのだろう、急に業務を停止しなければならなくなったのは、借金自体もかなりあっての事だとは思う。