ウの反転攻勢1カ月 進軍に遅れ
✍️記事要約
ウクライナがロシアに反転攻勢を開始して4日で1カ月が過ぎた。
ゼレンスキー政権は戦果を誇るものの、昨年9月に北東部ハリコフ州からロシア軍を撤退させた時と比べて進軍ペースは遅いと指摘される。プーチン政権は占領する東・南部4州に強力な防衛網を築き、ウクライナ軍の「息切れ」を待っているもようだ。
◇23区の4分の1
「1カ月で南部の158.4平方キロを解放した」。ウクライナのマリャル国防次官は3日、SNSで明らかにした。東京23区の面積の約4分の1に当たるが、広大なウクライナの一部にすぎない。
ウクライナは自軍の戦死傷者数を明らかにせず、ロシアはウクライナ軍が投入したドイツ製戦車「レオパルト2」など多数を破壊したと主張。車両の数には議論があるが「動かぬ証拠」として映像も公開され、損失はゼレンスキー政権を支える北大西洋条約機構(NATO)も認める。
一般的に戦闘では、攻撃する側の方が防衛する側よりも損害が大きいとされる。ゼレンスキー政権が反転攻勢の人的損失を最小限に抑えるべく、慎重に作戦を進めていることが、進軍の遅れにつながっている可能性がある。
米紙ワシントン・ポストが最近伝えたところによると、ウクライナ当局者は6月、極秘訪問した米中央情報局(CIA)のバーンズ長官に「秋までに領土の大半を奪還し、年内にもロシアを和平交渉に臨ませる」との方針を伝えている。反転攻勢が成功しなければ、ゼレンスキー政権が掲げる「勝利」は遠のく。
◇「反乱影響せず」
ロシアでは6月下旬、ウクライナ侵攻で突撃部隊を編成した民間軍事会社ワグネルが武装反乱を起こした。ショイグ国防相らの辞任を求めていた創設者プリゴジン氏が、どこまで流血の事態を覚悟していたかは不明だが、事態は反乱軍を免責してベラルーシへの脱出を認めることで幕引きが図られた。
ワグネルは5月下旬、東部ドネツク州バフムト「完全制圧」を宣言後に撤退を始めており、ウクライナの反転攻勢への対応は正規軍が担っている。軍出身で大将まで務めたカルタポロフ下院国防委員長は「反乱時、ワグネルは前線にいなかった」と述べ、侵攻への影響はないと主張した。
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☘️ヤフコメ❗️ピックアップ☘️
今回は今まで散々奪還の可能性が噂されていたザポリージャ州なので、ロシアも分厚い兵力と頑強な陣地を用意しているでしょう。
奇策は通じない地域なので、時間を掛けて正攻法で行くしかありません。
✅ 太平洋戦争の分岐点と言われるミッドウェー海戦は海戦から半年あまり後の1942年6月。そこで日本軍が攻め手を失ってからも2年くらいは防御戦が続き、サイパンはじめ重要拠点が陥落し始めたのは1944年の6月以降。
要するに、「反転攻勢」と言っても、相手が防御に専念すると簡単にはいかず、一定期間は膠着状態での消耗線が続くもの。
少しでも戦争の知識があれば、1か月やそこらで一気にロシアを追い出せるなどとは思わないだろう。
✅ ロシアに余裕があるように見えるのは間違いだろうか?まずロシアを支援している国があると確信している。その国の一国が中国ならウクライナに勝ち目はなく西側に支援疲れが見えても中国のロシア支援に疲れることはないと思う。いずれ分かることだろうが、一部の西側のメディアの希望的観測を信じたいが、どうみてもプーチンは自信をもっているように見える。