ダイハツ不正 ユーザーら驚き憤り
✍️記事要約
軽自動車市場で3割のシェアを誇るダイハツ工業で明らかになった車の安全に関わる不正の数々。全車種出荷停止に至った異例の事態に、ユーザーらからは驚きや憤りの声が聞かれた。
「年末大感謝フェア」の張り紙やのぼりが掲げられた東京都中央区の販売店に20日夕、出入りする客の姿は見られなかった。店舗前を通りかかった60代の主婦は「ダイハツの車に乗っている人はまさかそんな不正があったなんて思いもしなかっただろう。二度とこんなことがないように対策を取ってほしい」と願った。
神奈川県の70代の主婦は昨年トヨタの普通車からダイハツの軽乗用車に乗り換えた。「ダイハツはトヨタ系で気に入っていたのに。命にかかわることだから不正をするなんて絶対にあり得ないことだ」と憤った。
ダイハツ本社のある大阪府池田市で、ダイハツの車も扱っているという中古車販売店を営む藤井宗明さん(47)は「ネームバリューのある会社で不祥事が起こるとは。安全を測るテストで不正が行われていれば、お客さんはどうしようもない」と話した。
娘がダイハツの車に乗る大阪市城東区の自営業女性(60)は「エンジンがしっかりしていて、次に乗り換える時もダイハツにと言っていたのに。ダイハツは不正をしっかりと明らかにしてほしい」と訴えた。
全国のダイハツ車の半数以上の生産を担うダイハツ九州(大分県中津市)。同社の担当者は「正直、困惑している」と話した。20日朝にダイハツから出荷停止の連絡があり、急きょ停止。担当者は「今後の対応はダイハツの対応次第。早く出荷が再開できる状況になってくれたら」と求めた。
工場近くで美容室を営む女性(65)は「工場ができて町ににぎわいが生まれただけに影響が心配だ」。一方でダイハツの軽乗用車に乗っているといい、「自分の車は大丈夫なのか」とこぼした。
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☘️ヤフコメ❗️ピックアップ☘️
2015年にディーゼル車の排ガス不正発覚でブランドイメージが地に落ちたフォルクスワーゲンの場合、消費者の信頼を取り戻すために主要車種について値下げ戦略を展開したが、効果は限定的なものにとどまり、販売不振が長期化した。
一度失った信頼を取り戻すことは容易ではなく、かなりの長期間にわたり安全にかかわる不正が行われていたダイハツについても販売不振が長期化するとみられる。
販売不振が長引くようであれば、減産や大規模なリストラ、新規設備投資の削減などを迫られる可能性が高い。
✅ ユーザーが、「私事」としてとらえるのは当然。
ユーザーがいまできることはなにか?
ダイハツ、およびトヨタの会見では、現在お乗りのクルマに特に問題はないので安心してほしい、とのこと。
今後リコールになれば、それに対応の可能性も。
それでも不安がある場合。
新車、または正規新車販売店で中古車を購入した人は、クルマを購入したダイハツ販売店に問い合わせる。また、メーカーの専用サイトから問い合わせる。
中古車業者から購入した場合、メーカーの専用サイトから問い合わせる。
ダイハツHPには、不正があった車種一覧がある。
なお、ほぼ全車種が出荷停止となるが、現行全車種に対して不正があったものではない。
そうとはいえ、現在判明しただけで174にも及ぶ多様な認証不正があったことは、前代未聞。
メーカーのみならず、地場の新車販売店の経営にとって中長期的な大打撃だ。
✅ あれだけ三菱がたたかれ、売り上げも激減し、拠点整理など事業の縮小をしているのを見て、不正を行えば企業としても大きな損害を被り、 それ以上に顧客からの信頼を一度失えばどうなるかも分かっていたのに、不正をやり続けていたというのは ひどすぎる。
ある意味、三菱以上に悪質であり、トヨタも子会社化する前になぜ気づかなかったのか。 ダイハツの企業としての責任は重すぎると思う。