同時感染を経験「痛みで寝れず」
✍️記事要約
“第8波に入った”とされる新型コロナと、インフルエンザの同時流行が懸念されています。
新型コロナとインフルエンザに同時感染した、京都・宇治市の20代男性に話を聞くことができました。
同時感染した20代男性:「突然、夜中に肩の痛みであったり、高熱が出て、とても痛みでなかなか寝付けない状態が続いた。38.8度くらいだったと思う。のどの痛みが一番つらかったです」
不意に襲ってきた痛み。翌朝、発熱外来を受診し、検査を受けました。
同時感染した男性(20代):「コロナウイルスとインフルエンザ同時にかかっていると。インフルエンザ用でタミフルと解熱剤、のどの痛み止めを処方してもらった。食べないといけないので、おかゆとかゼリー飲料とか、とりあえずお腹には入れておこうと。味覚障害とか、そういったものは特に出なかった」
のどの痛みは5日ほど続きましたが、後遺症などはなかったといいます。
男性は2回、新型コロナのワクチン接種を受けていました。
福岡県の30代男性は、9日間の入院を余儀なくされました。
9日間入院した30代男性:「最初、鼻詰まりがして、そこからのどが痛くなって、体もけん怠感があるような状態が出てきて、翌日に38度…。発熱して体全身がだるい。夜は、のどの痛みで飲み物も飲めない、ご飯も食べられない。あとは体中が節々痛んだり、筋肉痛で全身がだるかった。そういう症状が出て、一睡もできなかった。もう二度とごめんです」
通常、複数のウイルスに同時に感染することは非常にまれです。
というのも、ウイルスAが肺の中で増殖した場合、吸着に必要なレセプターを占領・破壊して、後から入ったウイルスBの増殖を妨げる因子を放出するなど『干渉現象』が起きるためです。
しかし、長崎大学高度感染症研究センターの安田教授らによる動物実験では、新型コロナとインフルエンザ、それぞれのウイルスは、肺の違う細胞に同時に感染、すみ分けが起きていました。
同時感染が起きると、肺炎が重症化・長期化する恐れがあるとしています。
イギリスの研究報告によりますと、コロナのみの感染に比べ、重症化リスクは4.14倍、死亡リスクは2.35倍になるとしています。
18日に開かれた同時流行の対策検討会議では「感染者の増加が見られ、同時流行の兆しが見える」として、呼び掛けレベルが1段階、引き上げられました。
重症化リスクの高い患者には、速やかな受診を求めています。
例え、今は同時感染がレアケースだとしても、感染拡大による患者急増の懸念もあります。
埼玉医科大学総合医療センター・岡秀昭教授:「第8波で、インフルエンザの同時流行がピークを共に迎えることが起きると、両方の感染もまれだが起こり得る。ちまたで感染状況がひどければ、低い確率が現実のものになり得る。両方の患者の感染者数を減らしていくことが重要。両方のワクチンを打ってほしい」
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☘️ヤフコメ❗️ピックアップ☘️
✅ 一部の特定のウイルス同士で起こるとされる「ウイルス干渉」による感染減は、同時流行が起こったオーストラリアでの疫学調査や、イギリスの調査でも否定されていますね。
2022年4月のLANCETの報告では、同時感染率はコロナ全体の約3.3%と、少ないようにも思えますし、コロナ患者の数を考えると多いようにも思われます。重症化率は4.1倍、死亡率は2.4倍と、当たり前ですがウイルスが多いと良いことはなさそうです。
感染対策としても過度に恐れず、無駄にリスクを犯さず、当たり前の感染対策が良いと思います。
✅ 個人の感想は主観になるからね。はじめてインフルエンザ陽性になった時は死ぬほど苦しかった。
厚生省は同時感染の科学的知見は少ない、リスクもイギリスの研究結果からと発信しています。そもそも1つの動物実験で全てを語るのは浅はかです。今も昔もウイルスによる同時感染は起こる場合がありますがいちいち検査などしません。
そして同時感染の確認方法もお粗末だ。インフルエンザは発症してから24時間経たないと陽性にならない検査だが、コロナはPCR法を用いるため数個のウイルスが採取部に付いていれば陽性となる。検査方法もそろそろ見直した方が良いでしょう。