大手2銀行 最終利益が過去最高
✍️記事要約
大手銀行3グループの今年3月期の決算が出揃いました。歴史的な円安などを背景に、2つのグループが最終利益で過去最高を更新するなど、大幅な増益となっています。
三菱UFJフィナンシャルグループ 亀澤宏規社長
「極めて力強い決算だった。為替の影響と株高の影響がプラスに働いて、さらに(利益を)押し上げている」
三菱UFJフィナンシャルグループが発表した今年3月までの1年間の決算によりますと、最終利益は前の年に比べ33.5%増えて1兆4907億円となりました。
また、三井住友フィナンシャルグループも最終利益が19.5%増えて9629億円で、共に過去最高を更新しました。
さらに、みずほフィナンシャルグループも最終利益が22.2%増えて6789億円で過去2番目の水準となりました。
歴史的な円安と株高のほか、アメリカの金利上昇を背景に貸出金利から預金金利などを差し引いた利ざやが海外で拡大したことなどが、各社の収益を押し上げました。
また、各社は3月に日銀がマイナス金利を解除したことによる業績への影響にも言及しました。
三井住友フィナンシャルグループ 中島達社長
「マイナス金利解除の影響ですが、もちろん銀行収益にはプラスに作用いたします」
みずほフィナンシャルグループ 木原正裕社長
「2%の物価上昇が継続的に見込まれるということが、おそらく前提にはなる。当然インフレの影響があるので、そこはコストに響いてくる」
日銀の植田総裁は先週、円安の影響などで物価の見通しが上振れれば、「金利をより早めに調整していくことが適当だ」と話していて、日銀が今後、追加の利上げを行って本格的に金利が上昇すれば、銀行各社の収益をさらに押し上げる可能性があります。
■英訳
The financial results for the fiscal year ending in March for Japan's three major banking groups have been released. Against the backdrop of a historically weak yen, two of these groups reported record high net profits, achieving significant increases.
Mitsubishi UFJ Financial Group President Hiroki Kamezawa
"It was an extremely strong performance. The impact of exchange rates and high stock prices have positively contributed, further boosting profits."
According to the financial results announced by Mitsubishi UFJ Financial Group for the year ending in March, net profit increased by 33.5% from the previous year to 1.4907 trillion yen.
Additionally, Sumitomo Mitsui Financial Group's net profit increased by 19.5% to 962.9 billion yen, also setting a record high.
Furthermore, Mizuho Financial Group's net profit rose by 22.2% to 678.9 billion yen, reaching the second-highest level in its history.
Besides the historically weak yen and high stock prices, the widening interest margin abroad due to rising interest rates in the U.S., where the lending rates outpaced deposit rates, also boosted the earnings of each group.
The banks also commented on the impact of the Bank of Japan lifting the negative interest rates in March.
Sumitomo Mitsui Financial Group President Junichi Nakajima
"The lifting of the negative interest rates will certainly have a positive effect on bank earnings."
Mizuho Financial Group President Masahiro Kihara
"The assumption is likely to be that a sustained 2% inflation rate is expected. Naturally, inflation has its impact, which will affect costs."
Last week, Bank of Japan Governor Kazuo Ueda stated that if the inflation outlook is boosted due to the weak yen and other factors, "it would be appropriate to adjust interest rates earlier." If the BOJ proceeds with additional rate hikes leading to a significant increase in interest rates, it could further enhance the profitability of the banking groups.
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☘️ヤフコメ❗️ピックアップ☘️
国内専業の地方銀行や他の大手行の決算にこそ注目だよ。
地域金融機関の中には、実質的には赤字が続いていると目されるところも少なくない。
既に過少資本の状態にある金融機関もあらだろう…
✅ ドイツは何故経済成長したのに生活水準は日本より大幅に下がって苦しいのか。ドイツの物価高は凄まじい。特に電気代が破滅的水準です。是で何故、経済成長で日本を抜いたのか、これは円安による数字のマジックです。コロナ対策が終った中国への輸出が大幅に増えた事とフランスからの電力供給が大幅に増えた事で、ドイツの貿易は見掛け上大幅成長したのです。
此処で日本のマスコミが、日本経済に付いてどの様に認識しているかをご紹介します。「貿易の大幅赤字。日本経済は何処まで落ちるのか。是ではアルゼンチンと変わりがない」
上記は、ある大手マスコミの論調です。この論調は正しいのでしょうか。
確かに2023年度の日本の貿易収支は5兆円の赤字です。更に2022年度は22兆円の赤字でした。
だからアルゼンチンの経済状態と変わらない?大丈夫?
デフォルトしそうなアルゼンチンと経常収支が34兆円の大幅黒字の日本とどこが同じなのか。
✅ 銀行は企業を支えるものと日本では考えられてきたが、本来なら儲けがあってこそハブとして機能するのであり、決してボランティアという位置付けではないはずだ。赤字ではいずれ内部から批判や不満が出て会社そのものの存続が危ぶまれる。就職希望者も減少する。その意味で黒字が続くのは健全であり、社会の基盤としての役割を続けるために必要不可欠と考えられる。