大谷翔平 「全盛期は小6ぐらい」
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✍️記事要約
打っては138安打、103得点、100打点、投げては130.1投球回、156奪三振。今季最終戦で前人未到の「クインティプル100」を達成し、2021年を締めくくった大谷翔平。
発売中のNumber1040号『大谷翔平2021完結編』では、巻頭で今季を振り返る本人のロングインタビューを掲載している。ビッグイヤーを終えた今の胸中を余すところなく語った誌面の一部を、抜粋して紹介する。(全2回の前編/後編へ)
――球速とコントロールを両立させたとしたら、1試合をすべて初球で打ち取って27球で終わらせたいのか、全員を3球三振に斬って取る81球のピッチングか、大谷さんの理想はどちらに近いんでしょう。
「それを言うなら、間を取って50球くらいかな(笑)。どっちもできるのが理想です。27球で試合を終わらせるピッチャーが必ずゼロで抑えられるのかというと、そうではない。27球で終わらせるピッチングをするとなれば、全部の球をバットに当てさせなくちゃならないじゃないですか。当てられたら風に乗ってホームラン、なんてリスクも出てきます。だから27球のピッチングと81球のピッチングのバランスを併せ持っているというのが理想ですね」
――100マイルを超えるまっすぐと、スライダー、スプリットの3つの球種でバッターを圧倒しながら、ときにはカットボールをうまく使って打たせて取ると……相変わらず欲張りですね(笑)。
「序盤のリスクの少ない場面では球数をコントロールしながら27球のピッチングをして、終盤の1点を争う場面なら3者三振を狙って81球のピッチングをする。もっと細かく言えば、チームの状況にもよりますよ。たとえばクローザーが3試合連続で投げていて今日は使えないとなれば、9回をひとりで投げ切るために27球のピッチングをしてゼロに抑えることを目指す日もあるとか……いろんなことを計算しながら投げられれば、それが一番いいんですよね」
■「僕の全盛期は小6くらいのときだったので(笑)」
――これまで、そういう完璧な、美しいピッチングができた記憶はありますか。
「美しいピッチング……今のところの僕の全盛期は小学校6年生、中学校1年生くらいのときだったので(笑)、できていたとしたらその頃かなぁ。あの時期の僕が一番、無双してましたからね」
――なるほど(笑)……無双というなら今年の大谷さんのバッティングは無双と表現するのに相応しい迫力がありました。今年の46本の中で技術的に一番満足度が高かったのは、どのホームランですか。
「技術的にですか……どれですかね。うーん、これっていうのは浮かびませんね。ただ、シーズンの前半と後半でホームランの内容がずいぶん違ったなとは思います。後半のほうが数字は残らなかったんですけど、バッティングとしては洗練されてきているところがあったので……」
――えっ、後半のほうが洗練されていた?
「やっぱり後半は厳しいところを突いてこられた中でのホームランでしたからね。そこを見極めながら、甘く入ってきたボールをしっかりホームランにできていた。前半は甘い球が多かったと思いますし、その甘い球の打ち損じもそこそこ多かったんです。その中であれだけホームランがあったのは、つまりどれだけ甘い球が多かったかということですよね。でも後半に関してはほぼほぼ甘い球がない中で、それでも集中して打席に立って、フォアボールも選んで、なおかつ甘い球が来たときに打つ準備をしなきゃならなかった。そこで打ったホームランは、前半で打ったのとはまるっきり違うものだったと思います」
☘️ヤフコメ❗️ピックアップ☘️
確かに仰る通りだと思います。身体に気を付け来年も最高の大谷選手を見せて欲しい。
✅ なるほど! 大谷選手としては、後半は打撃の調子を落としていたというよりも、甘い球が少なかったのか。これは傍からはわからないよね。
✅ 後半調子を落としたなどという見方をされていたけれど、本人の見方は全然違ったというところがとても興味深かったですね。