完敗バトラー 井上尚弥に脱帽
✍️記事要約
ボクシングのWBAスーパー&IBF&WBC世界バンタム級(53.52キロ以下)3団体統一王者・井上尚弥(大橋)が13日、東京・有明アリーナでWBO世界同級王者・ポール・バトラー(英国)との4団体王座統一戦に臨み、11回1分9秒KO勝ちした。完敗したバトラーは試合後の会見で「かなりいいボディを食らった」などと語った。
終始ガードを固めて戦ったバトラー。なかなか手が出せず、井上にはノーガードで誘われるなど“遊ばれた”。8回には井上が後ろに手を組んでまで挑発するも、積極的な姿勢は示せず。迎えた11回、バトラーはロープに詰められ、ボディー、フックを浴びてダウン。立ち上がれず、敗北が決まった。試合後は井上を素直に称える姿も見せていた。
決着から約40分後、会見場に現れたバトラーは、報道陣の拍手に手を挙げて着席。「今は気分は良くなっているが、戦いそのものは予定していたプラン通りにいかなかった。来るとは予想していたが、かなりいいボディを食らった」と語った。
試合のプランについては「もちろんあった。ガードが弱くなったところのミスをついていこうと思った」と語ったが、「その瞬間を狙っていったが、いい選手だったのでそのチャンスが少なかった」と脱帽していた。
映像の井上と、実際に戦ってみての違いについて問われると「ビデオと現実で違うところはあまり感じなかった。ビデオで見た通り。実際にパンチ力がいいと思っていたが、その通りだった」と語りつつも「ただ、実際は思っていたより強かった。パンチも正確だし、スピードも正確。スピードが正確だから強かった。顎にも当たったけど、ダメージはなかった。11回のボディーがかなり効いた」と語った。
井上の攻撃に関しては「ジャブは見えていたのもあるが、速すぎて素早く反応するのが難しかった。ストレートに対しても同じ。いいボクサーは正確、勝つスピードの速い攻撃を仕掛けてくると思う」と称賛した。
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☘️ヤフコメ❗️ピックアップ☘️
それだけに冷静に戦えば戦うほどリスクも把握してしまうので完全に手詰まりになってしまい、誘いに乗って手を出すと即強烈な返しをくらってしまうという。
結果ロイジョーンズばりの後ろ手ノーガードまで出る始末。
しかしラッシュのきっかけになった11Rの右ボディは会場中に響き渡るくらいの破裂音で、アレは耐えられないよね、、
勇気ある英国紳士、試合後の振る舞いも本当にジェントルマンでした!日本に来てくれてありがとう、いっぱい観光して帰ってね!
✅ バトラーは井上相手に曲がりなりにも11Rまでもたせたのだから本望だろう。あと少しで判定に持ち込めたのだから惜しかった。
ただ、11R開始前に井上が倒すぞアピールしてたけど、本当に倒しきったのには驚いた。
バトラーもこの試合は生涯の記念になるだろうし、来年の王座再チャレンジにあたってもモチベーションになるかも。
両者お疲れさまでした。
✅ バトラーが欲しかったものは、4本のベルトではなく、モンスターに倒されなかった、という肩書きだったのではないか、と思うような戦術に見えた。36戦プロで戦い30勝以上してるチャンピオンが、倒されない事を目的にしたらそりゃあ攻略は難しい。それでも倒し切るんだから、この階級では明らかに格が違うという事。Sバンタムまでは全く問題ないんじゃなかろうか。