山川穂高の人的補償 和田毅指名へ
✍️記事要約
西武がソフトバンクにFA移籍した山川穂高内野手(32)の人的補償として、和田毅投手(42)を指名する方針を固めたことが10日、分かった。
昨年末に提出されたリストから、昨季8勝を挙げたベテラン左腕に絞り込まれた模様。「松坂世代」で唯一のNPB現役選手。今季の開幕ローテーション入りが内定していただけに、衝撃の移籍になる
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今オフで最も注目されたFA劇が衝撃の結末を迎える可能性が浮上した。ソフトバンクに移籍した山川の人的補償として、西武がベテラン左腕の和田に絞り込んだことが判明。正式に決まれば、近日中にも発表される見通しだ。
山川は昨季の推定年俸2億7000万円で、Aランク(年俸上位1位~3位)とみられる。西武はソフトバンクに対し、金銭補償(年俸の80%)か、人的補償プラス金銭補償(年俸の50%)を要求できる。昨年末にソフトバンクからプロテクトした28人、外国人、直近ドラフト選手を除くリストを受け取った。渡辺GMは仕事始めの5日に、「人的補償です。まだ検討中。ある程度は絞ってます。どの選手が一番当てはまるか、うちに入って機能するのか、いろいろ考えています」と説明していた。熟考の末に、和田に白羽の矢が立った模様だ。
和田は今年2月に43歳を迎えるが、先発ローテーション投手として十分に戦力になる。昨季は8勝を挙げ、7年ぶりに100投球回に到達。衰えを感じさせない投球で、小久保監督は就任直後に、有原とともに今季の開幕ローテーション入りを明言していた。和田自身もパ・リーグ左腕初の40代投手による「2桁勝利」と「規定投球回到達」を目標に掲げ、「しっかり2月1日に準備ができるように」と意気込んでいた。現在は阪神大竹やロッテ小島らを引き連れ、総勢16人の大所帯で長崎合同自主トレを行っている。
FA移籍を巡っては過去にも人的補償でドラマがあった。巨人工藤が43歳で横浜に移籍。巨人内海も炭谷のFA加入に伴い、西武に移った。和田は02年ドラフト自由枠でダイエー(現ソフトバンク)に入団。メジャー移籍をへて、再び同球団に復帰。名実ともにチームの顔ともいえる左腕の移籍となれば、大きなインパクトを与える。
◆人的補償の年齢 和田は来月21日で43歳となる。過去の人的補償で移籍1年目の年齢では、門倉健の人的補償で巨人から横浜に移籍した工藤公康(移籍1年目に44歳)に次いで2番目の高齢。工藤は西武-ダイエー-巨人を経ての移籍だったが、和田のようにNPB1球団だけに17年も在籍した功労者の人的補償は初めてだ。
◆和田毅(わだ・つよし)1981年(昭56)2月21日、島根県生まれ。浜田では97、98年夏の甲子園出場。早大から02年ドラフト自由枠でダイエー入団。03年に14勝で新人王。10年最多勝、MVP、ベストナイン。11年オフにFAでオリオールズ移籍。14年カブスでメジャーデビュー。16年にソフトバンクに復帰し、最多勝、最高勝率。昨季は球団最年長勝利を含む8勝。04年アテネ五輪、06年WBC、08年北京五輪日本代表。「松坂世代」で最後の現役選手。179センチ、80キロ。左投げ左打ち。今季推定年俸2億円。
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☘️ヤフコメ❗️ピックアップ☘️
和田投手は、これまで大ベテランとして先発ローテーションを担っており、昨シーズンも8勝を記録しています。
ソフトバンクは補強により、打線は厚みが増していますが、精神的支柱の和田投手が抜けたことによる影響をカバーしきれるかがポイントになりそうです。
✅ ミスターホークスでレジェンドなのは言うまでもなく、40歳を過ぎても自己最速を更新し、今季もローテーションの一角を期待されていた和田毅の移籍は流石に波紋を呼ぶだろう。
FAの人的補償では若手を多く守らなければならない一方で高額年俸のベテランはまさか獲得するはずがないと言った判断からリストから外れることがあるが、戦力としてだけなく人間的にも模範となる和田の流出はダメージも大きい。多くの功労者への処遇にも疑問が残る。西武としては揃ってきたローテーションの下位を埋め、若手の模範ともなるから大きな戦力となるだろう。
✅ これはホークスからしたら、山川選手を取った代わりに和田選手プラス1.3億ほど取られるという、前代未聞のことが起きましたね。
和田毅選手は、年齢云々以前に貴重な先発投手として、来季も戦力でした。
痛すぎます、そして大レジェンドに対する扱いが可哀想です。