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岸田氏がブチャ訪問「強い憤り」[2023.3.22]

岸田氏がブチャ訪問「強い憤り」

【記事詳細】Yahooニュース

✍️記事要約

✅ 岸田首相、墓標に献花し黙とう 虐殺の地「強い憤り感じる」

白い花束をしゃがんで墓標に供えると、30秒以上頭を下げて黙とうした。多くの民間人が虐殺されたウクライナの首都キーウ(キエフ)近郊ブチャを21日午後に訪れた岸田文雄首相。集団埋葬地がある聖アンドリー教会で「残虐な行為に強い憤りを感じる。命を落とされた方に国民を代表してお悔やみを申し上げたい」と口にした。

教会では、ブチャ市長の案内で侵攻を巡る展示写真を鑑賞。「市民の皆さまはつらい思いをされたと思う。勇気をもって、平和のために、町の再建のために努力されますことをお祈り申し上げる」とエールを送った。

 ブチャでは、日本から提供された発電機も視察した。

 これに先立つ正午過ぎ、ウクライナ国旗の青と黄色に塗り分けられた列車から、スーツ姿の岸田氏がキーウの駅に降り立った。銃を持つ警護役に守られながら、日本の首相としては異例の紛争地訪問を始めた。

 プラットホームでは、松田邦紀駐ウクライナ大使やジャパロワ第1外務次官らが出迎えた。現場は立ち入りが規制され、列車の到着前から厳戒態勢が敷かれた。

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☘️ヤフコメ❗️ピックアップ☘️

✅ 「外交の岸田」の面目躍如といったところかもしれない。
これまでは、岸田政権は外交に関して、必ずしも大きな成果があったわけではない。G20外相会合に林外務大臣が欠席し、インドの顰蹙を買ったことは記憶に新しい。
インドからウクライナへと、飛ぶというのはウルトラCといっても良いかもしれない。ある種、国民も驚かされたところはある。
この虐殺の地、ブチャでの光景は、今後の首相の外交政策に影響を与えるものだろう。
平和の尊さ、それに基づいた外交の担い手となることが、日本には求められているだろう。
この訪問からどういった成果を得ることができるか、それが日本外交に問われている。
✅ 岸田首相のウクライナ訪問について、ウクライナ人はどう思っているのか、先ほどジャーナリスト仲間である長年のウクライナの友人に聞いた。友人は「この非常に困難な時期に日本が友好的に支援してくださったことに、心から感謝しています。ウクライナ人はこのご恩を決して忘れません」と述べていた。(詳しくはYahooニュースへの拙稿「岸田首相のキーウ訪問、ウクライナ人はどう思っているのか」をお読みください。)

ロシア軍によるブチャでの虐殺で浮き彫りになったように、欧州でもインド太平洋地域でも、力の論理がますます幅をきかせ、既存の国際秩序を揺さぶっている。日本は、G7議長国として自由と民主主義を基本とするリベラルデモクラシーの国々との連携を強めることが国益にもなる。岸田首相のウクライナ訪問は5月のG7広島サミットを控え、ギリギリのタイミングだったが、日本の国としての守るべき価値観を世界に示す良い機会になった。

✅ ブチャで虐殺の凄惨さを肌で感じた岸田首相には、150か国以上が加盟するジェノサイド条約への加盟も検討してもらいたい。ジェノサイドとは「国民的、民族的、人種的または宗教的な集団の全部または一部を集団それ自体として破壊する意図」をもって行われる虐殺や強制移住などのことで、それらを犯罪化したものがジェノサイド条約である。ブチャ虐殺についてゼレンスキー大統領はジェノサイドだと認めるべきだと訴えてきた。

ジェノサイド条約にはロシアや中国も加盟しており、それがジェノサイドの抑止になっているかどうかは疑問だ。ジェノサイドの認定には多くのハードルがある。しかしウクライナではロシアの戦争犯罪の証拠集めが進められており、将来、ウクライナについてもジェノサイドに該当するかどうかが世界の大きな論点として浮上する可能性がある。そのときにそもそも条約に加盟していない日本は、議論から完全に取り残される可能性がある。

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