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日差しが目に 「紫外線疲労」とは[2024.5.4]

日差しが目に 「紫外線疲労」とは

【記事詳細】Yahooニュース

✍️記事要約

✅ 実は危険な「紫外線疲労」 目は“脳の一部” 目から入った紫外線は全身に影響 サングラスは黒より透明を

強い陽射しの下で活動すると疲労を感じることがある。てっきり暑さにやられたのだと思っていたら、実はこれ、紫外線が大いに関係しているのだという。

「紫外線疲労」。聞きなれない言葉だ。5月から増えるという紫外線だが、どのような対策をとれば良いのだろうか。

「紫外線疲労は、肌より、目から浴びる影響が大きくて危険なのです」
こう話すのは、伊藤医院副院長で眼科医の有田玲子医師。対策などについて聞いた。

■目から入った紫外線は「W疲労」の原因に

【有田玲子医師】
紫外線を浴びると、細胞内に大量の活性酸素が発生します。過剰な活性酸素は細胞をさびつかせ、細胞の機能を一時的に低下させる、これが疲労の正体です。

肌(皮膚)が紫外線を浴びると「筋肉疲労」を起こします。それに対し、目から入った紫外線は、「自律神経」と「筋肉」の両方に影響を与えるので、精神的な疲労と肉体疲労の「W疲労」を起こしてしまうのです。

■目は脳の一部 脳が直接紫外線を浴びていることに

目の奥にある網膜は、脳の一部です。ですから、目から紫外線を浴びると、眼球を通過して脳に直接、紫外線が入るのと同じことになります。脳は自律神経の中枢ですから、紫外線によって自律神経が炎症を起こすと全身の疲労を感じます。さらに、目から入った紫外線で発生した活性酸素が筋肉の細胞を攻撃し、筋肉の疲労も感じるのです。さらに、目から入った紫外線によって肌のメラニン色素が刺激され、肌の日焼けも促進されることが動物実験で明らかになっています。

■サングラスは黒より透明を

皮膚から吸収する紫外線量は多いのですが、洋服を着たり日焼け止めを塗ったりと、防御はできます。しかし目に日焼け止めを塗るわけにはいきません。丸裸と同じ状態なのです。ではどうすればよいのか。やはり対策としては、眼鏡をかけるのがベストです。

ここで注意して欲しいのが、「色の濃いサングラスより、透明なUVカットされているものが良い」ということです。

人間は、まぶしいと目を細めたり閉じたりします。こういった、自然に行う反射的な行動は、実は凄く重要なものなのです。この動きで瞳孔がギュっと締まり、目の奥の方に入っていく光の量を少なくできるのです。

ですからサングラスも、まぶしさが感じられる、透明や色の薄いものが良いです。しっかりUVカット加工がされているものを選んでください。

■一番の薬は「自分の涙」

「今日は予想外に陽射しを浴びてしまったな…」という時は、できるだけ早く目を冷やしてください。冷たいタオルでひたすら冷やす。日焼けと同じですから、冷やすことが大事です。

その後、目をギュっとしたり、瞬きをしたりして、涙を出してください。涙には、免疫をあげる成分や炎症をおさえる成分、ビタミンやミネラルも入っている。実は、涙ってものすごい薬なんです。

しかし、目から紫外線を浴びることは、この大切な涙にも悪い影響を与えてしまいます。

■「白内障」も紫外線で発症・進行する

目から紫外線を浴びることは、様々な病気につながります。目が炎症を起こすことで涙が蒸発しやすくなって「ドライアイ」になったり、スキー場や海水浴場で強い紫外線を浴びて角膜が傷つく「電気性眼炎」などもよくあるケースです。これらは治療をすればある程度回復するのですが、そうはいかないものもあります。

50代以上の多くの人がかかる「白内障」も、紫外線によって発症・進行します。紫外線により水晶体がダメージを受けると、もう元には戻らないのです。外で働く職業やスポーツ選手などは、早くに白内障を発症するというデータもあり、白内障が紫外線の影響を大きく受けることが分かっています。

日本人の失明原因1位の「加齢黄斑変性症」の原因の一つも紫外線です。この病気は明確に原因と治療法が確立していません。こういう場合は、リスクファクター(危険因子)を減らしていくしかないのですが、紫外線は、加齢黄斑変性症のリスクファクターであることが分かっています。根本的な治療がない疾患は、ならないようにするしかないのです。

■一年を通して「目の紫外線ケア」を

日本では、まだまだサングラスやUVカット眼鏡をかける習慣が一般的ではありませんが、将来、大きな病気につながらないようにするためにも、一年を通して「目の紫外線ケア」を、しっかりしていって頂ければと思います。紫外線は目には見えないので、油断してしまいがちですが、毎日、少しずつでも気を付けることが健康維持につながります。早速、今日から実践してみましょう!

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☘️ヤフコメ❗️ピックアップ☘️

✅ サングラスは得意ではない
という場合は通常の眼鏡でも紫外線カットが入っているものが
今は多いのでその使用でもよいです。

コンタクトレンズでも紫外線カットが入っている商品が増えています。

紫外線は目の健康に影響しますがそれ以外にも見た目にも影響します。

白目(結膜)は赤ちゃんの頃青から白のきれいな色です。
年齢とともにくすんだ印象を受ける人もいると思います。

この1つの原因として紫外線があります。
紫外線により白目にもシミができるからです。

シミ対策は皮膚だけではなくて目にも必要です。
✅ 日本のメディアでは「目から紫外線が入ると肌も日焼けする」との報道が頻繁になされます。この説の根拠は「マウスを対象とした動物実験」だけであり、信頼度が非常に低いです。

・マウスでの実験結果が人間にも当てはまる例は殆ど無い[1]
・マウスと人間では日焼けに関わる細胞の分布が異なる[2]
・マウスは夜行性で、自然界ではマウスの目に強い紫外線は入らない[3]

という点に注意が必要です。

「動物実験の結果に惑わされない」ことは、不適切な医療情報を見抜くために必要な最低限のヘルスリテラシーです。「人間を対象とした臨床試験のデータはあるのかな?このテレビ報道は本当に信頼できるかな?」と確認する習慣を身に着けていただけますと幸いです。

<出典>
1 Nature. 2016; 530: 264.
2 顕微鏡. 2009; 44: 130-4.
3 比較生理生化学. 2018; 35: 100-7.
✅ 長年使用しているコンタクトレンズがUVカットのもの(すべてそうなのかな?)ですが、閃輝暗点や偏頭痛持ちで春夏はとくに日差しがきつく眩しいと日によってそれがトリガーになり体調不良を起こすという面倒な体質です。
夏のレジャーはサングラス必須。
少し前にたまたまUVカットレンズの伊達メガネを買い毎日愛用しているのですがそういえば頭痛減ったような気が。 もう少し検証してみます。

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