杉山愛氏 全仏失格問題「球威、フォーム考えても…」
✍️記事要約
テニス女子日本代表監督の杉山愛氏(47)が9日、日本テレビ系「ウェークアップ」(土曜前8・00)にリモート出演。テニスの「全仏オープン」女子ダブルス3回戦で加藤未唯(28=ザイマックス)組が失格となった問題について見解を示した。
問題となった試合では、相手コート側に送った加藤の球がボールガールを直撃。危険な行為とみなされて失格になった。加藤自身は強い球を当てたわけではないとの認識で、大会の運営責任者に動画の確認を求めたが「ビデオを見ることはできない。アンラッキーだったね」と突っぱねられたという。
失格騒動を乗り越え、混合ダブルスでは優勝を果たした加藤について、「メンタルの切り替えは簡単なものではなかったと思う。(混合複の)準々決勝を勝ち切って、優勝まで自分らしく戦い切ったなと思います」と称えた杉山氏。優勝スピーチでは周囲への感謝とともに「賞金とポイントが戻ってくることを願っています」など、大会側へ異例の呼びかけをしたことにも触れ、「あのような場所であのようなスピーチは珍しかったかもしれませんが、大会に働きかけている中でも動き感じられないので、あそこでももう一度アピールしたのかなと」と理解を示した。
失格の判断に至った背景。杉山氏は「今回は危険行為とみなされた」と語ったが、「打ったボールの球威、フォームを考えてもそれが危険行為、失格につながるまでのものだったのか」と大会側のジャッジを疑問視。一番の問題は最初は警告だったものが「選手の抗議で変わってしまった、失格になってしまった」部分だと指摘した。
問題の場面でのビデオ判定が行われなかったことでも論議を呼んでいるが、ボールのイン、アウトの判定以外でのビデオ判定はこれまでもなかったと説明。ただ、今回のような事案になった場合には「導入されてもいいのでは」と語った。
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☘️ヤフコメ❗️ピックアップ☘️
✅ 加藤選手の場合、ネット越しで距離も離れていたから山なりのボールを返したと思います。以前失格となったジョコビッチの場合は、線審との距離が近く、ジョコビッチが前を見ながら確認もせずに後ろへ球を打ったので線審も予想外のショットで非常に危険でした。
少なくとも失格と言う重大な判定を下す場合は、ビデオでしっかりと確認して貰いたいですね。対戦相手の主張を鵜呑みにして、証拠も確認せずに判定を覆すようなことはあってはならないと思います。
✅ バックハンドのスライスの球だけど、しっかりライナー(スライスはライナーになりやすいですが)のノーバウンドで当たった(届いた)んだから痛かったし、目線を合わせた上で送ったわけではないのだから十分危険な行為だと思う。相手からの打球ではない速度ゼロの球をしっかり飛ばそうとすると、球の反発力を使えないので、結構なエネルギーを使いますよ。送るだけならもっと送るなりの球にするべきだったのは議論の余地はないと思います。だから「球威やフォームを考えても」ってのは違和感がある。十分に危険行為でしかない。
みんなが納得していないのは「警告」が利害関係にある相手選手の抗議により再考され、そして十分な検証もないまま「失格」になったことだと思います。本当に血が出ているのかや泣き続けた真意も確認しないまま相手選手の言いなりで失格やポイントおよび賞金剝奪の重い裁定を下したのは前時代的だわ。