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東大生が感動した「文章力が伸びる本」ベスト3[2021.12.20]

東大生が感動した「文章力が伸びる本」ベスト3

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✍️記事要約

✅ 東大生が感動した「読みやすいのに、驚くほど文章力が伸びる本」ベスト3

■文章は「書き方」を知らないと書けない

 皆さん、作文は得意ですか? 子どもの頃から作文は大嫌いなんて人も少なくないかと思います。今でこそ、このように記事を書いている僕も、小学校の頃は読書感想文などが嫌いで仕方ありませんでした。

 なぜ嫌だったのかというと「読書感想文」の書き方を知らなかったからです。いきなり感想を書けと言われても、小学生の頃のつたない語彙力ではせいぜい2行か3行もあれば足りてしまう程度の表現しかできません。

 ですが、最低字数が決められているせいで、素直に「面白かったです」とだけ書いて出すわけにもいかず、大変悩まされました。

 ところが僕の幼馴染は読書感想文がめっぽううまく、学校を代表してコンクールに出展するなど凄まじい才能を持っていました。

 彼の感想文の書き出しは、まるで小説や詩のようにおしゃれでありながら、格好つけすぎない滑らかさを併せ持ち、子どもながらに「これは勝てないな」と思わされたことを覚えています。
文章力を求められる機会は意外に多い

 大人になってからも作文からは逃げることはできません。メールやラインのやり取り、SNSの投稿、ブログ記事の執筆、仕事でも企画書や報告書の作成……むしろ、大人になってからのほうがライティング技術を求められることは多くなるのではないでしょうか。

 ところが、困ったことに高校までの学校教育では、なかなか作文の技術を習える場は少ないというのが現状です。僕自身、そういった場で習った覚えはほとんどありません。

 そこで、今日は僕が「この本は文章を書くときにとても参考になる」と思った本を3冊ご紹介いたします!

 僕自身、まだまだ修行中の身ではありますが、何らかの形で皆さんの文章スキル向上へ貢献できれば幸いです。
○『超ライティング大全』

東香名子 著(プレジデント社)

 SNSやブログをやっているなら、一度は「バズりたい!」と思ったことはありませんか?

「ざわめく」という意味の英単語”buzz”から来ている「バズる」という言葉は、ここ数年であっという間に広がりました。

 これまでは芸能人や一流スポーツ選手など一部の人にしか与えられなかった「みんなの視線」を一般庶民でも得るチャンス、それこそが「バズる」ことです。

 さまざまなメディアのおかげで「発信すること」が身近になった現在、「バズる」ことは誰にとっても手が届きそうでなかなか届かない、高嶺の花のような存在になりました。

バズるには「技術」がいる

 僕自身、バズったことはほぼありません。一度だけ、ブログでゲーム記事を書いたら偶然にバズったことがありますが、これもやはり偶然の産物でした。

 狙ってバズることは、やはり大変難しい。やはりバズることも技術のうちなのです。

『超ライティング大全』には、「バズる記事」の定番テーマや記事フォーマット、書き方のルールや推敲のコツなど、バズるために必要なありとあらゆる要素が詰まっています。

 自分がこのように記事を書くときには、バズることはそれ自体が目的ではありません。ですが、やはり多くの人の目に触れてもらえれば、うれしいことに変わりはありませんから、何か考えるときにはいつも大変参考にしています。

 この本を参考にしながらブログなどで記事を書けば、従来よりバズりやすい記事が書けるかもしれません。
○『書くのがしんどい』

(PHP研究所) 竹村俊助 著

「ライティングの本なのに『書くのがしんどい』ってどういうこと⁉」と思われた方はいるでしょうか? 確かに最初は面食らうタイトルですよね。

 ですが、正直、「書くのがしんどい」と思ったことはあるのではないでしょうか。しんどいとはいかないまでも「書くのは苦手」という方はいらっしゃるかと思います。

 それでは、どうして「しんどくなる」のでしょうか。書くのが苦手でも、しんどくても、友人や家族からのLINEには返信できますよね。もしくは、TwitterなどのSNSに投稿することはできる方もいらっしゃるでしょう。

 ですから、「書くのがしんどい」という表現は正確ではありません。もっと詳しくいうと「ある程度のボリュームでまとまった文章を書くのがしんどい」のです。
「なぜしんどいのか?」を突き詰める

 何かまとまった量の記事を書こうとするとき、書き手にはさまざまな問題が付きまといます。「何について書こう?」「これ、読まれるかな?」「つまらなくない?」「そもそも言いたいこと伝わってるの?」などなど……こんな思いを巡らせながら書くのは、めちゃくちゃ「しんどい」と思います。

『書くのがしんどい』は、そのような数ある「しんどい」原因を、現役の編集者としての立場から一つひとつ丁寧に向き合い、解消していくための本です。

 僕もブログを始めた当初に何度も繰り返して読み、大変感銘を受けました。書くことへの苦手意識を拭い去るためにうってつけの一冊。「書くのが苦手です」という方は多いかと思いますが、そのような方にこそ、ぜひお手に取ってほしいです。

○『東大作文』

西岡壱誠 著(東洋経済新報社)

 文章を書く上で、僕が一番大切にしているのは「構成」です。それぞれの言葉選びや、文章を書く際の文法なども大事ではあるのですが、それ以上に「全体としてどのような構成になのかハッキリしていること」こそが、最重要であると考えています。

 たとえば、もともとは漢詩の構成案のひとつでしたが、日本で広く知られる文章の構成案として「起承転結」があります。

「起」で物語の起こりを表し、「承」でその深掘りをし、「転」でひとつ事件が起こって、「結」で解決するという流れを表しています。

 もし構成がしっかりしておらず、いきなり「転」から入る文章があったらどうでしょうか。前提となる知識がないので「転」を表現するのに難儀するでしょうし、なによりとても伝わりにくい文になってしまいます。
初心者こそ「テンプレ」に頼るべき

 僕自身も痛感してきましたが、初心者のうちは間違いなくテンプレ構成に従って書いたほうが、きれいで読みやすく、まとまった文章に仕上がります。

 では、どういうテンプレがあるのか? 『東大作文』では、3つの文章構成案テンプレートがライティング初心者にもわかりやすく紹介されています。

 著者の西岡壱誠氏とは現在活動をともにしていますが、個人的な関係性を抜きにしても、累計数十万部を売り上げる彼の文章術の神髄が表れている名著であるといえます。

「わかりやすい文章を書きたい!」と思っている方には、まず読んでほしい一冊です。
文章は「読みやすいこと」がまず大事

 今回、紹介した3冊は実際に参考資料兼教科書として、僕の机の上に常に置いてある本ばかりです。どの本も「伝わりやすいライティングとは何か」という点について、初心者でもわかりやすいよう丁寧に解説してくれています。

 文章は書いているときには読み手の姿は見えませんが、ライティングとは本来、「誰かに読まれるものを書くこと」です。

 面白いかどうかも重要ですが、文章は読み手のことを第一に考えて、読みやすく、わかりやすい形で書かれることが一番大事なことでしょう。

 ブログやSNSなどプライベートのみならず、ビジネスを含むあらゆるライティングに応用できる技術ばかりが掲載されています。ぜひこの機会にお手に取ってみてください!

―[貧困東大生・布施川天馬]―

【布施川天馬】
1997年生まれ。世帯年収300万円台の家庭に生まれながらも、効率的な勉強法を自ら編み出し、東大合格を果たす。著書に最小限のコストで最大の成果を出すためのノウハウを体系化した著書『東大式節約勉強法』、膨大な範囲と量の受験勉強をする中で気がついた「コスパを極限まで高める時間の使い方」を解説した『東大式時間術』がある(Twitterアカウント:@Temma_Fusegawa)

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☘️ヤフコメ❗️ピックアップ☘️

✅ ある物書きが言ってたが、いろんな知識を散りばめた良くできた文章は面白くないが、気になる一点に情熱を注いだ文章は面白い。
✅ 本を読むだけじゃだめですよ。自分でたくさん書いて直して…を繰り返すことが一番重要だと思います。プロ野球中継をいっぱい見て野球の練習してるつもりになってるのと同じ。
✅ 私も読書感想文はとてもとても嫌いだった。「つまらなかった」という一言で終わりにしたいくらいなのに、原稿用紙は400字詰めと余白はたくさんある。でも、中年となった今では文章を書く楽しさがよくわかる、だからこそ今もこうしてコメントを書いている。振り返ってみれば、子供に「素直に文章を書いていいんだよ」「つまらないのは『なぜ?』という気持ちを大切に」ということが伝わってないせいかなと思う。文法の正誤や理論的かどうかなどは、後回しでいいじゃないか。子供には素直に筆を執らせて、絵でも言葉でも書かせればいいのだ。そして、大人はそれを伸ばしていけばいいのだ。気を付けなければいけないのは、大人の「伸ばす」は「間違いを正す」という減点方式だが、子供へは「好きなようにさせる」という想いの加速が正解だ。そのためにも、大人自身が意見や想いを堂々と言う体験が必要だと思う。

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