根幹崩れる現象?素粒子物理学
【記事詳細】Yahooニュース
✍️記事要約
素粒子物理学の基礎である「標準理論」で説明できない現象を捉えたと、米フェルミ国立加速器研究所が7日、発表した。素粒子ミューオンの磁気的な性質が、理論で想定される値から大きくずれていたという。理論が想定していない力が働いていたり、未知の素粒子が影響したりしている可能性がある。事実ならノーベル賞級の成果で、物理学の根幹が大きく揺らぐことになりそうだ。
ミューオンは、電子の約200倍の重さがある素粒子。チームは、光速近くまで加速させたミューオンを直径15メートルの巨大なリングに送り込み、磁気的な強さを精密に測定する実験を2018年から続けていた。その結果、測定値が標準理論が予言する値からずれていた。約20年前に米ブルックヘブン国立研究所が行った実験でも似た結果が出ており、異なる実験がいずれも理論から逸脱した実験結果を出したことになる。
標準理論は、素粒子物理学が100年以上かけて構築してきた根幹の理論。これまでの素粒子実験の結果をほぼ矛盾なく説明できており、2012年には、標準理論が予言した17種類の素粒子で最後まで見つかっていなかったヒッグス粒子も発見された。
今回の結果が正しければ、ミューオンが標準理論から外れた振る舞いをしたことを意味する。未発見の粒子や力がミューオンと反応した可能性があるとチームは指摘。例えば超対称性粒子などが影響を及ぼしている可能性があるという。
とはいえ、今回のデータが正しい確率は99・997%(4・2σ(シグマ))で、物理学で発見と言える99・9999%(5σ)には達していない。チームは今後、数年かけてさらにデータを分析し、追加の実験も進めるとしている。フェルミ研のジョー・リケン副所長は「ミューオンのわずかな振る舞いを解明することが、今後の物理学の指針となるだろう」と語った。
◇ ◇ ◇
☑️Wikipedia【標準理論】
☘️ヤフコメ❗️ピックアップ☘️
✅このミューオンの観測結果は正しければ以下の3つのシナリオが考えられる。
① 第5の力の存在
② 未知の素粒子、例えばダークマターの正体との相互作用等
③ 或いは標準理論自体が間違ってる事の証明。
✅古典物理学が完成したと思ったら、量子力学が発見されたように、宇宙の仕組みは解明されたと思ったらスルリと手の中から零れ落ちてゆく。標準理論は現在この宇宙を記述する最も良い理論ですが、その限界が見えてきたということですね。とても良いことだと思います。宇宙の仕組みが解明されたなんて、浅はかな人類の慢心そのもの。また広大なフロンティアが見つかることを期待します。