石川遼が逆転V ツアー通算20勝［2024.11.10］

■男子ゴルフ・三井住友VISA太平洋マスターズ 最終日（10日、静岡県・太平洋クラブ 御殿場コース、7262ヤード、パー70）

首位と1打差の2位タイからスタートした石川遼（33、CASIO）が大会史上最多4度目の優勝、史上12人目のツアー通算20勝を達成した。終盤は谷原秀人（45、国際スポーツ振興協会）らとの争いとなったが、18番をバーディで決めて接戦を逆転で制した。

今季は6月のプレーヤーズチャンピオンシップ・サトウ食品以来となる2勝目を手にした。

石川はこの日もスタートから大勢のギャラリーを引き連れてのラウンドに。3番パー5ではバンカーからピンそばに寄せ、この日初バーディを奪うと、7番パー3ではあと少しでホールインワンというスーパーショットを放ち、ファンから大歓声。楽々バーディを奪い、この時点で首位タイに。続く8番でもおよそ3mのバーディパットをねじ込み、ついに単独首位に躍り出た。

前半で4つ伸ばし通算12アンダーで単独首位に立ったが、後半は11番と13番でボギーとスコアを落とし、一度2位に陥落。単独首位の谷原を1打差で追う中、14番以降はパーで粘り、逆転へ望みをつないだ。

そして1打差で迎えた18番で谷原がボギーを叩くと、石川が2オンに成功。最後は落ち着いてバーディパットを沈め、この日は5バーディ、2ボギーの「67」で回り、通算11アンダーで見事逆転優勝を果たした。

優勝インタビューで石川は「最後まで諦めずにやりたいなと思ってやってて、チャンスが最後の最後に来たので我慢しててよかった」と逆転優勝に喜びのコメント。

最終の18番について「すごい緊張の中でプレーできたことは、すごくいい経験になりました。本当にこれだけ緊張するっていうこともなかなかないのでまだちょっと信じられない気持ちです」と、最後のバーディショットまでの心境を振り返った。

【三井住友VISA太平洋マスターズ最終日（上位）】
1位　ー11　石川遼
2位　ー10　谷原秀人、河本力
4位　ー9　堀川未来夢、ショーン・ノリス
　　
■英訳　

Men’s Golf: Sumitomo VISA Taiheiyo Masters Final Day (Nov 10, Taiheiyo Club Gotemba Course, Shizuoka Prefecture, 7,262 yards, par 70)

Ryo Ishikawa (33, CASIO), who started the final day tied for second and one stroke behind the leader, achieved his fourth victory in this tournament, the most in its history, and marked his 20th career win on the tour, making him the 12th player in history to reach this milestone. The match turned into a close contest with Hideto Tanihara (45, International Sports Promotion Society) and others, but Ishikawa birdied the 18th hole to secure a comeback victory.

This marks Ishikawa’s second win of the season, following his victory at the Players Championship Sato Foods in June.

Ishikawa played the round accompanied by a large gallery. On the par-5 3rd hole, he set up close to the pin from a bunker to secure his first birdie of the day. On the par-3 7th, he nearly made a hole-in-one, thrilling fans who responded with loud cheers as he tapped in for an easy birdie, putting him in a tie for the lead. He then sank a roughly 3-meter birdie putt on the 8th to take the solo lead.

After four birdies on the front nine, Ishikawa stood alone at the top with a total of 12-under. However, he dropped shots with bogeys on the 11th and 13th holes, temporarily falling to second place. Trailing Tanihara by one stroke, Ishikawa held on with pars from the 14th hole onwards, keeping his chances for a comeback alive.

On the 18th hole, with Ishikawa one shot behind, Tanihara made a bogey. Ishikawa successfully reached the green in two and calmly sank his birdie putt, finishing with five birdies and two bogeys for a round of 67, capturing the win with a total of 11-under.

In his victory interview, Ishikawa expressed his joy, saying, “I just wanted to keep going without giving up, and I’m glad I was patient because the chance came at the very end.”

Reflecting on the final 18th hole, he shared, “Playing through that intense pressure was a really great experience. It’s rare to feel this nervous, so it still feels a bit unbelievable.”

Sumitomo VISA Taiheiyo Masters Final Day (Top Positions):
1st -11 Ryo Ishikawa
2nd -10 Hideto Tanihara, Riki Kawamoto
4th -9 Mikumu Horikawa, Shaun Norris

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☘️ヤフコメ❗️ピックアップ☘️

✅ 近年、日本の男子ツアーは低迷ぶりが目立ち、ギャラリーも試合数も減り、視聴率も人気も下がる一方と言われ続けていますが、その中でツアーを維持するために必死の努力をしている選手たちも見られます。その筆頭が石川遼。彼は「遼くんブーム」のころから「ジュニアのために、できることをしたい。そのために僕はプロになった」と言っていました。昨今は存続の危機さえ感じられる日本ツアーのため、日本のゴルフ界のために何かをしたいという強い意思を示し、自身の大会や小規模なツアーを主宰するなど有言実行ぶりも見せています。しかし、そんな石川選手の最大の魅力は「その場に居ること」、そして「そこで勝つこと」です。今週も練習場に登場するだけで観客の視線を釘付けにしている様子がSNSに多々溢れていました。いざ試合が始まると、その石川選手が我慢を重ね、最後の最後に勝利。日本の男子ゴルフもエキサイティングであることを自ら実証しました。
✅ 華がある選手が優勝すると、やっぱり盛り上がるよね。
こうやって男子ツアーが注目されることで、試合数や賞金が増えていくしね。
石川遼選手のアプローチ動画、好きでよく見てます。頑張ってください。
比嘉一貴選手も上位だし、堀川未来夢選手も大健闘してるんで個人的には嬉しい♪
✅ 石川遼さんについては、東日本大震災の際に、自分が獲得した賞金の全てを寄付すると言ったことが忘れられない。
その後、低迷した時期もありましたが、こうして勝利していることは嬉しくてなりません。