立件された安倍派・二階派・岸田派が解散へ
✍️記事要約
自民党の最大派閥安倍派が19日に解散を表明しました。岸田総理が「岸田派を解散する」と表明したのに続き、二階派、安倍派も解散を表明しました。いずれも裏金事件で立件された派閥ですが、裏金事件への説明は十分になされたのでしょうか。
■「結論、解散することを決めた」 安倍派、約半世紀の歴史に幕
宮本晴代 記者
「これから自民党・安倍派の議員総会が行われます。現在、すごい数の報道陣が集まっていますけれども、公開されるのは冒頭のみ。その後は非公開での話し合いとなります」
安倍派 塩谷立 座長
「地検の判断が示されたことから、今まで控えていた総会を開催し、事件の概要と経緯について、説明する機会を設けることができた」
1月19日夜、“裏金事件”について、初めて行われた安倍派の所属議員向けの説明には、安倍派幹部らの姿もありました。
約1時間半行われた総会で決まったことは…
安倍派 衛藤征士郎 最高顧問
「結論、解散することを決めた」
■安倍派事務総長「安倍さんに大変申し訳ない」
現在の“安倍派”=清和政策研究会は、“裏金事件”をきっかけに、約半世紀の歴史に幕を閉じることになりました。
Q.安倍派の名称のもと、事件が起きたことについて受け止めは?
安倍派 高木毅 事務総長
「安部元総理を慕って、我々活動しておりましたし、亡くなってからも、安倍派を名乗らせて頂いたことは、大変ありがたいことだったと。安倍さんにこうした事態になったこと、大変申し訳ないと思っています」
言葉を詰まらせながら話しました。
■安倍派 塩谷座長「長年にわたる事務的なミスリードにより、誤った処理をさせた」
“裏金事件”はなぜ起きたのでしょうか。
安倍派 塩谷立 座長
「長年にわたる事務的なミスリードにより、所属議員事務所の誤った処理をさせたことに対して、清和研幹部としてお詫びを申し上げる」
Q.それはつまり事務方の責任だけということなのか?
安倍派 塩谷立 座長
「長年、事務局長から各事務所に対して、(収支報告書に)記載をしなくていいと伝えられて、事務所で継承されて、こんにちまで来たということ」
Q.長年というのは、どのくらいの期間か?
安倍派 塩谷立 座長
「それは明らかではありません。いつからスタートしたかもわからない。明らかになっていない」
詳細を語らない幹部の姿勢に、所属議員からは不満の声も上がっています。
安倍派 西田昌司 議員(午後7時半すぎ)
「全体像は我々含めて、まったくわかっていない。派閥の幹部からも、我々は知らなかったという話。それじゃあ、話にならないわけで、そんなの通らない。派閥を解散したら終わりって、そんな話じゃない」
安倍派 宮沢博行 前防衛副大臣
「今回の清和政策研究会の原因は、遵法精神の欠如。みんなやってるからという組織的なもの。ずっとやってきたんだという慣行。この二つが原因だと思う。その元は派閥ということになってくる」
■略式起訴の谷川弥一氏が議員辞職の意向示す 安倍派会計責任者は在宅起訴
発言した議員のうち、ほぼ全員が派閥解消を訴えたという安倍派。
今後について…
安倍派 塩谷立 座長
「安倍派という政策集団を解散するのは、申し訳ないし、残念だし、個人的にはいずれまた同じような政策集団かわからないが、(安倍元総理の)遺志を継いで、政治活動を務めていきたい」
その安倍派(清和政策研究会)をめぐっては、2022年までの5年間で、13億5000万円以上の収支を記載せず、ウソの記載があったとされていて、東京地検特捜部は19日、会計責任者の松本淳一郎被告を在宅起訴しました。
安倍派 谷川弥一 議員(2023年12月の取材)
「その通り。何を言ってもその通り。頭悪いね。言ってるじゃないの」
谷川弥一議員は、約4350万円の“裏金”があったとして略式起訴されました。
議員辞職の意向を示していて、谷川弥一議員は19日夜に「国民ならびに長崎県民の皆様に深くお詫び申し上げます」などとするコメントを発表しました。
同じく安倍派の大野泰正議員は、議員側で最高額の約5150万円の“裏金”があったとして、在宅起訴となりましたが、争う構えを示し、議員辞職を否定しました。
安倍派 大野泰正 議員
「私が収支報告書に関与したことはございません。検察との間の意見の相違があるので、やましいことはない」
岸田派(宏池会)では、2020年までの3年間で、約3000万円の収入を記載せず、ウソの記載があったとして、元会計責任者の佐々木和男氏を略式起訴しました。
問題を受け岸田総理は、岸田派の解散を表明。
■「我々の判断です」 “中抜き”疑惑の二階派も解散へ
二階派(志帥会)も派閥の解散を決めました。
二階派 二階俊博 元幹事長
「(岸田派解散の)影響が全くないと言えば、ウソというか、おかしいが、我々の判断です」
二階派(志帥会)では、3億8000万円以上の収支を記載せず、ウソの記載があったとされていて、当時の会計責任者、永井等被告が在宅起訴されました。
また、二階俊博会長側では、派閥に納めていない「中抜き」と呼ばれる手法があったとされ、約3500万円が記載されていなかったとして、秘書が略式起訴されました。
ただ会見で、二階氏は…
二階派 二階俊博 元幹事長
「人は自然に集まってくるもんですからね。またマスコミに文句言われるから、お前あっち行けと、そんなこと言えない。そこらは、自然体でやっていきたい。常識の範囲でやっていきたいと。
別に派閥が悪かったワケでも何でもないんだもん。派閥が何か悪いことしているわけでも、あるいは金をごまかしているわけでも、何でもないんだもん」
派閥は悪くないと語ったものの、二階派は会見後、「派閥のパーティーが政策をゆがめたり、派閥所属議員が私的流用した訳ではないとの主旨で述べたもの」と釈明しました。
■西村前経産大臣「5年間のうち、合計100万円の還付を受けていた」
自民党を象徴する存在の派閥が舞台となった今回の事件。
ただ、派閥を取り仕切ってきた安倍派幹部らの立件は見送られました。
その1人、西村前経済産業大臣は…
安倍派 西村康稔 前経済産業大臣
「令和4年(2022年)までの5年間のうち、合計100万円の還付(キックバック)を受けていたことが分かりました」
19日夜、派閥からのキックバックを認めた上で、「政治資金収支報告書には記載している」と説明しました。
また、安倍派の松野博一前内閣官房長官も19日夜、「2018年からの5年間で、1051万円分が不記載だった」と明らかにしました。
東京地検特捜部の捜査は一つの区切りを迎えた模様ですが、今後、告発者が検察審査会に申し立てを行えば、議決次第では再捜査が行われる余地は残ります。
■派閥の解散をめぐる動きについてどう思う?「みんなの声」は
NEWS DIGアプリでは『派閥の解散』などについて「みんなの声」を募集しました。
Q.派閥の解散をめぐる動きについてどう思う?
「全派閥が解散すべき」…25.0%
「解散で問題を解決できるか疑問」…72.9%
「派閥は残すべき」…0.9%
「わからない」…1.2%
※1月20日午前0時30分時点
※統計学的手法に基づく世論調査ではありません
◇ ◇ ◇
☘️ヤフコメ❗️ピックアップ☘️
✅ 責任から逃れて説明責任すら果たさない。解散は責任の所在をうやむやにするためだけの逃げの一手でしょう。
無責任議員など国民は一切求めていません。
解散などどうでもいいので脱税メガネの党は解党して二度と政治家にならないでください。
この政党は議席が減ったりしなければこういった行動が良い事だとしか思っていません。口で言ったところで痛みを伴わなければ理解出来ないのです。
投票に行き痛みを実感させてやりましょう。
✅ ズレまくっているね。
今回は派閥の問題ではなく、政治資金報告書に不記載だったことが問題。
さらに、パーティー券を外国人でも購入でき、規制法で本来禁止されている外国人からの寄付を実質受けている国会議員が多いということが大問題。
与野党議員に関わらず、中韓の議員のような発言を繰り返す議員が大勢いるのはその影響かも。しかも中韓の企業に便宜をはかり、利益を得ている事例があると聞く。
キックバックも含めた報告書への不記載問題は、犯罪行為ですから検察に任せておけばよいが、外国人による献金問題は国会主導で徹底的に調査するべきですね。
職務で自分達が整備した法律に反してなければセーフというものではない。
自民党にとって、問題だらけのLGBT法で失った信頼を回復する、また野党にとっての支持率アップのチャンスですが、相当馬鹿が多いですね。