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育ちがいい人の「お好きな席へどうぞ」への対応[2022.1.8]

育ちがいい人の「お好きな席へどうぞ」への対応

【記事詳細】ダイヤモンドonline

✍️記事要約

✅ 「お好きな席へどうぞ」と言われたら、育ちがいい人は、どこに座る?

婚活成功者続出! 難関幼稚園、名門小学校合格率95%! 「にじみでる育ちのよさ」と本物の品が身につくと話題のマナー講師、諏内えみさんの最新刊『「育ちがいい人」だけが知っていること』。内容は、マナー講師として活動される中で、「先生、これはマナーではないのですが……」と、質問を受けることが多かった、明確なルールがないからこそ迷ってしまう、日常の何気ないシーンでの正しいふるまいを紹介したもの。
マナー本や、通常のマナースクールでは、ルールではないからと省かれ、個人の常識に委ねられていますが、正解がわからないともやもやしますし、自信を持ってふるまえません。
しかも、「育ちがでる」と言われてしまう部分ばかりですから、尚更気になりますよね! 今回はその中から、「お好きな席へどうぞ」と言われたとき、どこに座るかについてご紹介していきます。

■「お好きな席へどうぞ」と言われたら?

あるカフェでの出来事です。その日は広い店内が空いており、私は友人とほぼ貸し切り状態でゆったりとお茶とおしゃべりを楽しんでおりました。
そこへ、「お好きなお席へどうぞ」と次にお見えになった男女のお客様を案内するスタッフの方の声。

当然?もちろん?私たちから離れたお席を選ぶことを疑いもしませんでしたが、
「ここにしようか」と選ばれたのが、私たちのすぐお隣のテーブル!
とくに景色やソファの仕様がよろしいわけでもなく、どちらに座られても変わりのない広い店内で「え?こちらですか!?」と、その距離感のないお二人に驚いてしまいました……。
すぐお隣のテーブルに座ってしまっては、お互いに会話の内容も聞こえてしまいますし、何より広い店内で、くっついて座っているのも、何だか気まずいものです。

これは、バスや電車の場合も同じです。
多くの空席があるにもかかわらず、隣の席に座られると、とても違和感がありませんか?
一方、車内が空いてきたら、席をずれるなどの配慮をなさる方もいらっしゃいます。

距離感に明確なルールがあるわけではありませんが、どんなときも居合わせたすべての方にとって心地いいのは?と考えてふるまえるのが「育ちがいい人」です。

いかがでしたか?「品がいい」「育ちがいい」と言われる人は、普段、無意識に行っている所作や日常のちょっとしたふるまいが、他の人とは違うもの。『「育ちがいい人」だけが知っていること』では、普段の生活の中で「育ち」が出てしまうポイントや、どうふるまうのが正解か?というリアルな例を250個も紹介しています。誰にも指摘されたことがないのに、実は「あの人は、育ちが……」なんて周囲の人から思われているとしたら、本当に恥ずかしいですよね!今さら聞けないことばかりですから、ぜひ参考にしてみてくださいね!

「私はごく普通の家の育ちなので」、「最近おつき合いを始めた彼は、育ちが良くて」、「私も主人も、家柄や育ちが特別いいというわけでもなく。受かる子は、やはり育ちが違うのでしょうね」……。

 これは、私が代表を務める「マナースクールライビウム」、そして「親子・お受験作法教室」でのカウンセリング時に、生徒さんから頻繁に聞かれる言葉です。みなさん、「育ち」ということをどれだけ意識し、憧れているのかが感じられます。そして、「育ちの良さ」は一部の特別な人だけのものと、多くの方が思っているようです。

 しかし、本当にそうでしょうか。私は「育ち」とは、家柄とは関係のないその方の佇まいのこと、と思っています。「育ちがいい」と人から思われる所作やふるまいを、知っているかいないかだけの違いです。

 私は仕事柄、皇室や政界、有名芸能人、一部上場企業のトップ陣など、数多くのエグゼクティブや一流の方と接する機会がありますが、その中でも「育ちがいい」と言われる方には共通点があるように思います。それが、接する誰もが心地良く感じるふるまい。普段から自然に行っているであろう所作の美しさ、言葉遣いや話し方。そして、そこに現れる心遣いです。これらが、見る人に「育ちの良さ」を感じさせていると思うのです。

お受験・婚活・結婚……
重要な場面で、問われる「育ち」
 なぜ、マナー講師である私が、今あえて「マナー以前の育ち」についてお伝えするのか? その理由はここにあります。
 実は、お受験、就活、転職、婚活、結婚など、人生の重要な局面で、この「育ちの良さ」を問われることが圧倒的に多いのです。お受験では、お勉強や付け焼き刃の浅いお行儀ではなく、にじみ出る「育ちの良さ」が求められます。婚活でも、容姿や年齢、職業以上に「育ち」が重視されます。
 たとえば、婚活がうまくいかない理由の多くに、食事中のふるまいがあげられます。「買ってきたお惣菜をお皿に移さず、パックからそのまま食べる」「お箸を三手で取り上げず、片手でつかんで取り上げてしまう」……これらは、マナー違反まではいかなくとも、品格や好感度が下がる日常の些細な習慣。
 せっかく正しいマナーを身につけて、パーティや高級レストランで完璧にふるまえても、マナー以前のところで気づかないうちに減点され、チャンスを逃してしまう……これは本当にもったいないことです。
「育ちの良さ」は、良家に生まれ、そこでしつけられない限り、知ることも、身につけることもできないと多くの方が思い込んでいますが、知ることさえできれば、どなたでも身につけていただけます。「そこで、「育ちがいい」と言われる所作や、話し方、ふるまいのコツを『育ちがいい人だけが知っていること』にまとめました。「こんなとき、育ちがいい人はどうしているの?」という疑問への答えをエピソードと共にご紹介しています。一度身につけたら一生の財産になりますから、ぜひ、今から「育ちの良さ」を手に入れてくださいね。

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