脱炭素 不安残すスピード決着
⭐︎記事要約⭐︎
迫られる構造転換 グリーン戦略、スピード決着 脱炭素、産業界に不安〔深層探訪〕
政府は、2050年までに温室効果ガスの排出を実質ゼロにする「グリーン成長戦略」をまとめた。
「50年実質ゼロ」目標を掲げるのが米欧などの約120カ国・地域に達する中、日本の取り組みが遅れれば自動車をはじめ日本製品が海外市場から締め出されかねない。
◇「ビジネス崩壊」
「電気自動車(EV)を作れば作るほど、この国ではCO2(排出)が増える」―。日本自動車工業会の豊田章男会長(トヨタ自動車社長)は17日、報道各社の取材に語気を強めた。豊田氏は、EV化で電力需要が高まると火力発電が中心の日本では二酸化炭素(CO2)排出量が増大すると指摘する。
自動車各社はEVや燃料電池車(FCV)、ハイブリッド車(HV)など電動車の開発を急ぐものの、走行時のCO2排出だけに焦点を当てた規制への不満が根強い。特に軽自動車は、電動化で「車体が重くなり燃費が悪化すれば、かえって全体のCO2排出は増える」と「本末転倒」を懸念する声もある。
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★ヤフコメ!ピックアップ★
・脱炭素と言うのなら、火力発電の見直しは必須事項だし、原子力発電の在り方も見直さないといけない。
・日本は欧米追従ばかりでなく、電気以外の化石燃料系の効率追求など他の手段によるカーボンニュートラルを目指すのも一つではないか。
・グリーン成長戦略の内容をよく見ると、原発比率を高めることや排出量取引を駆使するカラクリが見える。決して、脱原発や脱石油ではない点に注意。
・日本は欧米追従ばかりでなく、電気以外の化石燃料系の効率追求など他の手段によるカーボンニュートラルを目指すのも一つではないか。
・グリーン成長戦略の内容をよく見ると、原発比率を高めることや排出量取引を駆使するカラクリが見える。決して、脱原発や脱石油ではない点に注意。