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芥川賞の九段氏 生成AI駆使し執筆[2024.1.18]

芥川賞の九段氏 生成AI駆使し執筆

【記事詳細】Yahooニュース

✍️記事要約

✅ 「言葉による解決、あきらめたくない」芥川賞の九段理江さん会見

「東京都同情塔」(新潮12月号)で芥川賞に決まった九段理江さん(33)は17日夜、東京都内で記者会見し、受賞の感慨を語った。主な質疑応答は次の通り。

--最初に一言

「小説は好きで一人で書き始めましたが、書き続けることは一人では難しいものですから、書き続ける力をくださる出版社や家族、友人、楽しみに読んでくださる方に、本当にありがとうございますとお伝えしたいです。とにかくうれしい、感謝を伝えたいという気持ちでおります」

--吉田修一選考委員の講評で「完成度が非常に高い」「エンタメ性が高い」と言われたが、どう思うか

「完成度が高いという評価をいただけるとは、謙遜ではなく夢にも思っていませんでした。『東京都同情塔』という作品はアンビルト(未建築)をモチーフにした作品なんですけど、アンビルトにもしかしたらなってしまうのではないかと恐る恐る、不安な思いで書いていました。完成してからは自分なりに納得できる部分もありますが、それでもぐらぐらしている小説だと考えておりまして、いまにも崩壊してしまいそうな危うさが、この小説の魅力なんだろうなと自分では思っておりますので、そういった面も含めての完成度とおっしゃっていただいたのであればうれしく思います」

--AI時代に小説を書く意味はどう考えているか

「今回の小説に関しては、だいぶAI、つまりチャットGPTのような生成AIを駆使して書いた小説でして、おそらく全体の5%くらいは生成AIの文章をそのまま使っているところがあるので。これからも利用しながら、かつ利用しながらも自分の創造性を発揮できるように、うまく付き合っていきたいと考えています」

--生活の中で生成AIを使っているか

「ときどきあります。誰にも言えないような悩みだったり、そういったことを人工知能だったら話せるかな、と相談したりするときがあります」

--その経験は作品作りに生かされているか

「AIがこちらの期待したことを言ってくれなかったりする場合、自分が思うことを、少し主人公の建築家のセリフに反映させてみたりということは、いくつもありました」

--小説執筆を始めたのは石川県在住のとき。能登半島地震について一言
「元日にあのようなことがあって、今も苦しい、厳しい状況にある方がたくさんいらっしゃると思います。本当に一日も早く、石川県のみなさまに穏やかな日常が戻りますようにと毎日思っています。石川県に住んでいた3年半くらいの時期に小説を書き始めて、それも石川県のみなさまが親切に接してくださったからという思いがあって。最初に新人賞に応募して最終候補に残った石川県を舞台にした小説は、今も書き続ける支えになっている小説でもあります。書き続けるきっかけをくださったのが石川県にお住いの方で、今回の受賞で、そのときお世話になった方に、少しでも明るい気持ちになっていただけたらうれしいです」
--最後に一言あれば
「この作品は、言葉で何かを解決しよう、言葉で対話をするということを、あきらめたくないと思っている方のために書いた作品と思っています。言葉で解決できないことというのは、何によっても絶対に解決できないと私自身は考えております。言葉によって解決することをあきらめたくない、そういった気持ちがこの小説を書かせてくれましたし、そう感じていらっしゃる方にも届けばいいなと思っていますので、今回の受賞を本当にうれしく思っております。どうもありがとうございました」

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☘️ヤフコメ❗️ピックアップ☘️

✅ 一部で生成AIを使った小説が日本の文学で最高の賞とされる芥川賞を取ったことは象徴的なことで、さまざまな議論を巻き起こすきっかけになるでしょう。議論を巻き起こすとわかっていて著者が生成AIを使っていると明かしたのは著者に覚悟があってのことだと思います。ある文章が生成AIでかかれたものか人間が書いたものかを判定すると称するプログラムも存在するのですが、いつも正しく判定できるわけではありません。今後はある小説を生成AIを使わずに著者が全部書いたと主張しても、その主張が正しいことを客観的に証明するのはむずかしくなります。小説を書くという行為がどういうことを見直す必要があると思われます。
✅ 私は不勉強でこの小説は読んでいません。ただ、他の報道では「AIとの対話シーンがある」との記述があり、果たしてどの部分にどう生成AIを使ったのか、記事はやや掘り下げ不足かもしれませんね。
いずれにしても、既にアシスタント不足に悩む漫画では背景の下絵に生成AIを使うことは一般化しつつあり、多かれ少なかれこうした動きは増えて行くのでしょう。それに社会や文学賞が、どう反応するのか。
特に、世界的に議論が進む「made with AI」のクレジット表示が、法的又はAIガバナンス上、求められるべきか。ディープフェイクの場合に表示を求めることには異論は少ないでしょうが、創作の場合はどうか。
議論に加わる内閣府知財本部の検討会議では、そうしたことも議論されています。

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