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被団協 演説で予定外の訴えを追加[2024.12.11]

被団協 演説で予定外の訴えを追加

【記事詳細】Yahooニュース

✍️記事要約

✅ 「国家補償していない」 田中熙巳さん、受賞演説で「予定外」発言

 被爆者の立場から核兵器廃絶を国内外に訴えてきた日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)へのノーベル平和賞授賞式が10日、ノルウェーのオスロ市庁舎で開かれた。

日本被団協を代表し、長崎で被爆して親族5人を亡くした田中熙巳(てるみ)代表委員(92)は受賞演説で、当初予定にない言葉を加える場面があった。

 田中さんは1994年に制定された被爆者援護法に触れる中で、「何十万という死者に対する補償は全くなく、日本政府は一貫して国家補償を拒み、放射線被害に限定した対策のみを今日まで続けています」と訴えた。

 ここまでは報道機関に対して事前に配布された文案と同じだったが、田中さんは直後に「もう一度繰り返します」と切り出した。

 そして、田中さんは正面を真っすぐ見ながら「原爆で亡くなった死者に対する償いは、日本政府は全くしていないという事実をお知りいただきたいと思います」と強調。「予定外」の訴えを追加し、国家補償を認めていない政府の姿勢を2度にわたって批判した。

■英訳 

The Nobel Peace Prize award ceremony for the Japan Confederation of A- and H-Bomb Sufferers Organizations (Nihon Hidankyo), which has long advocated for the abolition of nuclear weapons both domestically and internationally from the perspective of atomic bomb survivors, was held on the 10th at Oslo City Hall in Norway.

Representing Nihon Hidankyo, Terumi Tanaka, a 92-year-old chairperson and survivor of the Nagasaki bombing who lost five family members, delivered an acceptance speech that included remarks not originally planned.

In his speech, Tanaka referred to the Atomic Bomb Survivors Assistance Law, enacted in 1994, stating, “There has been no compensation at all for the hundreds of thousands of victims. The Japanese government has consistently refused to provide state compensation and has continued to implement only measures limited to radiation damage up to the present day.”

Up to this point, his remarks followed the script distributed to the media in advance. However, Tanaka then paused and said, “I will repeat this once again.”

Looking straight ahead, Tanaka emphasized, “I would like everyone to know the fact that the Japanese government has done nothing to atone for the victims who died from the atomic bomb.” With this additional, unscripted plea, he strongly criticized the government’s stance of not recognizing state compensation for the second time.

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☘️ヤフコメ❗️ピックアップ☘️

✅ 「核兵器は人類と共存できない、共存させてはならない」という田中さんの思い=あるべき世界と同時に、今日まで人類は核兵器と共存してきてしまっているという現実にどう向き合うべきか。簡単な答えはありませんが、ここでは2009年に「核なき世界」を掲げて同賞を受賞したオバマ大統領が、受賞演説で何を語ったかを振り返っておきます。

「私は、自国を守るために就任した国家元首として、彼ら(*ガンジーやキング牧師)の先例だけに従うわけにはいかない。私はあるがままの世界に立ち向かっている。。。世界に悪は存在する。非暴力運動では、ヒトラーの軍隊をとめることはできなかっただろう。交渉で、アルカイダの指導者たちに武器を置かせることはできない。武力行使がときに必要だと言うことは、冷笑的な態度をとることと同じではない。それは人間の不完全さと理性の限界という歴史を認めることなのである」
✅ 国際社会に対して「核廃絶」を訴える、という趣旨で受賞したノーベル平和賞の受賞演説において、一転して日本政府のありかたを批判するというのは、受賞の趣旨と異なるのではないか?という批判もあると考えられる。
しかしながら、この田中氏の発言には、これまでの長年にわたる田中氏の日本政府への感情が表現されたものとみるみかたもあり、平和国家であり、国を挙げて核兵器に反対しているように日本を考えていた外国のかたからは、日本国内における分断の存在に驚きの声もある。
そうした国内における根深い分断を露呈した、ともとれる。今後の展開に注目だ。
✅ 言いたい気持ちはわかるが、日本政府に責任問題で矛先を向けてしまうと世界への核廃絶のメッセージが弱まってしまったのでは無いかと懸念が残る。
ロシアが核をちらつかせてる今だから受賞したのではと思うと戦争と核兵器の問題を語る絶好のチャンスだったのにと残念に思う。

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