淡路島に移住 パソナ社員の今
記事要約
「東京→兵庫・淡路島」で生活について、パソナ「移転」発表3カ月、移住社員に聞いた
パソナグループが、本社機能を【東京から兵庫県淡路島へ】移転すると発表して間もなく3カ月となる。新型コロナウイルス感染拡大で働き方が見直される中、2024年5月末までに社員約1200人が島に移り住む計画は、脱・東京一極集中の試みとして注目を集めている。
実際に東京から島へ移ってきた社員(38歳)のコメントから出たメリット、デメリットは以下の通り。
<メリット>
・休みの日には、近くの海や公園に家族で遊びに行ける
・家賃が安価に(約10万円メリット)
・車の利用が可能に(社有車のカーシェア制度利用)
<デメリット>
・親や友人とは会う回数が減る→寂しさ募る
・携帯の電波が弱い
働き方の見直しや、災害に備えた拠点分散などが目的で、6月以降、新入社員を含めて既に約120人が移っている。
現在の課題は社員の住居確保で、既に同市内で賃貸物件約150室を押さえ、新たな社宅建設も検討している。
パソナグループ
現在68歳の南部靖之代表(68)が関西大学在学中に、人材派遣業を大阪市に創業。人材派遣の草分けとして業績を伸ばし、93年に社名をパソナに変更。現在は人材派遣以外に①企業内保育所運営や②農業、③観光などにも力を入れる。グループ・関連会社は78社あり、海外14の国・地域に58拠点を持つ。契約社員らを含めた従業員は約2万人。連結決算の売上高は約3250億円(いずれも今年5月期)。