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学力無理せず 中学受験の今[2021.4.4]

学力無理せず 中学受験の今


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✍️記事要約

✅ 2000人に聞いた「中学受験」の実情…!「子どもの学力」に合わせた学校選びが主流に

 4月になり、子どもたちが新しい学年に進級し、これからの教育に頭を悩ませている家庭も多いのではないだろうか。特に小学生がいる家庭では、我が子にとって最上の教育環境を選ぶ上で、「中学受験をするかどうか」が重要な選択ポイントのひとつとなる。

 今回、Yahoo! ニュースの協力を得て、関東・関西主要都市部(東京、神奈川、千葉、埼玉、大阪、兵庫、京都)在住の男女2000人(有効回答者数1920人)に、中学受験に関するアンケートを実施(2021年2月)。

 「中学受験をした」と回答した家庭に、受験しようと思った理由や、受験勉強を始めた時期などについて聞いてみた。

中学受験をしようと思った理由は…

 まず関東の回答の1位は「中高一貫のため、教育内容が大学受験に有利だと思うから」。2位は「高校受験がない環境で、6年間過ごさせたいから」、3位は「校風が良いから」、4位は「学力レベルが近い生徒がいるから」、5位は「語学や総合学習など、独自の教育内容が良さそうだから」となっている。

 関西も関東と同じく「中高一貫のため、教育内容が大学受験に有利だと思うから」という理由が一番多い。2位は「学力レベルが近い生徒がいるから」、3位は「校風が良いから」。4位は「高校受験がない環境で、6年間過ごさせたいから」、5位は「語学や総合学習など、独自の教育内容が良さそうだから」と続く。

 ほぼ同様の理由が挙がっているが、関東と関西では2位と4位の理由が逆転しているのが興味深い。関東では、6年間のびのびと過ごさせたいという意見が多く、関西では、中学からは学力レベルが近い学友と切磋琢磨させたいという親の思いがより強く示されている。

 「親が中学受験をしたから」という理由につながるコメントで多かったのは「自分の母校に行かせたかった」、「自分が中学受験をして、6年間一貫教育の良さを実感していた」というもの。また「公立校に行かせたくないから」という理由のくわしい内容としては「近くの公立中学校の評判が悪かった」、「子どもが小学校でいじめられていて、いじめをする子たちが行く地元校とは別のところに入れたかった」、「小学校の部活などで強い上下関係があり、そのまま同じ学区の中学校に行かせたくなかった」などがあった。

 一般的に、中学受験は親が決めるもの、というイメージがあるかもしれないが、小学生も高学年になると自分の意思を持つようになる。その他(自由記述)の理由の中には「子ども自身が受験したいと希望したため」、「中学受験をする予定はなかったが、たまたま塾の体験授業へ行かせたところ、本人が気に入ってしまい、勉強を続けていくうちに、受験することになってしまった」といったコメントも多かった。

 関西では「受験した学校には食堂があり、弁当を作らなくても良かったから」というユニークな回答もあった。公立校の場合、中学校までは給食がある場合が多いが、高校になると基本的に弁当が必要になる。多忙な共働き家庭にとって、毎朝の弁当作りは想像以上に負担やストレスが大きい。食べ盛りの子どもが満足できる食堂完備の学校が頼もしく見えるのは当然だろう。

中学受験をしようと思った理由は…

学校選びの基準は?

 「中学受験をした理由」の回答と重なる部分もあるが、改めて、受験する学校を選んだときのポイントについても質問した。

 関東では、「校風が子どもに合っている」と「学力(偏差値)が合っている」が同数で1位。2位は「通学のしやすさ」、3位は「大学進学実績の良いところ」もしくは「大学付属校か、学校推薦で行ける提携大学の有無」。国立だけでなく、公立でも中高一貫校が増えていることを反映して、「公立中高一貫校」という回答が4位だった。

 関西では、1位は「学力(偏差値)が合っている」、2位が「大学進学実績の良いところ」、3位が「通学のしやすさ」。関東で1位だった「校風が子どもに合っている」は4位。また「ブランド」「世間体」など「有名校であること」という率直な回答も目立った。「勉強ばかりでなく、スポーツにも力を入れている」、「入りたい部活が強い」といった「部活」を重視する回答や、「塾の先生とよく相談して決めた」、「塾の先生のすすめ」など、塾の存在の大きさを示す回答も多かった。

 「学力」に関しては、できるだけ難関の中学に入れたいという意見はごく少数で、ほとんどの家庭が「入学してから、学力的に無理しないで済む」ような、本人の実力に合ったところを望んでいる。「通学のしやすさ」では、大体、自宅から学校まで「40~50分」、長くても「1時間以内」を目安にしているようだ。

 「校風」の具体例としては「子どもの自主性を尊重してくれる」、「面倒見のよさ」、「校則の厳しいところは避けた」など。校風を知るためには、「まず気になる学校のパンフレットをいろいろ取り寄せ、親子で一緒に見て、子どもが特に興味を持った学校の見学に行った」、「学校説明会に何度も参加して、我が子に合うかどうかを判断した」、「文化祭などに行って、在校生の様子も見て、『ここに通って、仲間になりたい』と本人が思った学校を選んだ」といったように、実際の学校の雰囲気に触れてみることが大切だ。

中学受験の勉強はいつから始めた?

 関東では、断トツで多かったのは「小4から」というケース。2位が「小5から」、3位が「小3から」、4位が「小6から」と続く。一方、関西では、関東ほど学年ごとの大きな差はなく、1位が「小4から」、2位が「小5から」、3位が「小6から」、4位が「小3から」という結果になった。

 「小4から」のケースが一番多い理由は、大手中学受験塾のほとんどが、小4から3年間のカリキュラムを組んでいるからである。とはいえ、注意したいのは、小4カリキュラムの授業のスタートが、実際は小学4年生の4月からではなく、小学3年生の2月からだということ。これは首都圏の中学入試が1月中旬から2月はじめにおこなわれるためだ。

 一方、大手塾が小4からの3年間カリキュラムを謳っているにも関わらず、「小5から」、さらには「小6から」受験勉強を始めた、という家庭も意外と多い。

 「小6から」という家庭は、「子どもの周囲で、受かればラッキーくらいの感じで記念受験をする子が多く、本人も『友達が受験するから…』と言って、秋から急に受験勉強を始めた」、「本人の意思にまかせていたのだが、6年生のときに突然『受験したい』と言い出して、夏から塾に通い出した。ただ、予想はしていたものの、やはりスタートが遅かった」など、子ども自身が6年生になって、いきなり中学受験を希望したため、というケースが多かった。

 スタートが遅いことを後悔しないようにと「幼少期からの公文+本格的には小4から」、「小学校入学当初から、家庭で少しずつ先取りや発展的内容の学習をさせていた」、「公立の中高一貫校を目指していたので、小学校低学年から新聞を日々しっかり読ませていた」といった声も。

 また、大手塾の3年間カリキュラムの中だるみを懸念して「個人塾には小3から通い、大手受験塾には小6から行った」と、メリハリをつける場合もある。

毎月の塾代はどのくらい?

 塾の料金は、大手中学受験塾なのか、個人塾なのかなど、通っている塾のタイプによって大きく変わってくる。今回はそれを踏まえた上で、大体、月平均どのくらいかかったのかを聞いてみた。

 関東では、1位は「5万円台」、2位は「3万円台」、同数で3位は「4万円台」と「6万円以上~」。大手塾としては、日能研、SAPIX、四谷大塚、早稲田アカデミーなどの名前があがった他、中学受験専門の個別指導や個人塾に通ったという家庭も多かった。関西では、同数で1位が「6万円以上~」と「2万円台」、2位は「5万円台」、3位は「3万円台」となった。塾代を抑える家庭と、ガッツリかける家庭とが二極化しているのが特徴だ。大手塾では、日能研、馬淵教室、浜学園、希学園などの名前があがった。

 大手中学受験塾の料金で注意したい点はいくつかある。

 まず、たとえば「3年生で月に24000円、4・5年生で月に40000円台後半、6年生前半で月に60000円、後半で月に78000円だった」というように、学年が上がるにつれて、月謝も上がっていくこと。さらに「春・夏・冬期講習や合宿代など、月謝以外の追加料金も多い」ことも覚えておきたい。

 金銭的な負担は決して小さくないものの、「受験が近くなると、ほぼ毎日塾に通っていた感じだった。分からないところを質問したりして、いつも帰りは22時を過ぎていたが、遅くまで付き合ってくれた先生のおかげで、第一志望に合格できた」、「大手塾の上位クラスは教え方のうまい講師が担当してくれるため、結果的にコスパが高くなった」など、塾に通って良かったという声は多い。

 「競争意識を高めるためには、集団の大手塾が必要だった」、「気が弱く、積極性に乏しいが、素直だったので、完全個別指導塾に入れた。きめ細かく面倒を見てもらえたことが合格につながった」など、目的や子どもの性格によって塾のタイプを選ぶことも必要だ。

中学受験をしない家庭では、塾はどうしている?

 一方で、中学受験を選ばなかった家庭では、学校以外での学習にどう取り組んでいたのだろうか。子どもが小学生のとき、塾に通わせたかどうかについて質問した。

 関東では、何らかの塾に通っていた家庭は16%、通っていない家庭が84%。関西では、塾に通っていた家庭は18%、通っていない家庭が82%と、ほぼ同様の割合だった。

 塾に通っていた理由として一番多かったのは、「学力向上のため」という回答。「学校の授業だけでは不十分だと思った」、「より十分な学習ができる環境を作るため」、「教科書の基礎だけでなく、応用力を身につけさせたかった」、「子ども本人が『学校の勉強だけだと何だか物足りない』ということで、大手進学塾に通った」というコメントがあがった。

 「家では勉強しないので、近所の少人数塾へ行かせた」、「小学生のうちから、学習習慣を身につけさせたかった」といった理由や、「苦手科目があったため」、「算数が嫌いだったので、算数だけ教えてもらいに通っていた」など、学校の授業のサポートとして補習塾に通うケースも多い。学習習慣や計算力をつけるという目的では公文やそろばん塾も根強い人気だ。

 「中学受験はしなくても、学力を上げておきたかったので、小5から、先取りで中学の勉強ができる塾を選んだ」、「早めに英語に触れるために、英語塾に通わせた」、「公立高校への進学を考え、小6から公立上位校進学の指導に定評のある大手塾に行った」など、高校進学を見据えた塾選びもメジャーになってきている。そのほか「知り合いの紹介で家庭教師を頼んでいた」、「ふつうの授業は学校で十分なので、アクティブ・ラーニング型授業を主におこなう塾に通わせていた」といった回答も複数見られた。

 また、塾に行かなかった家庭でも、「参考書を使って勉強した」、「親が共働きで、塾の送迎ができないし、暗くなってからの外出は不安なので、通信講座で勉強してもらった」、「昨年はコロナ禍もあり、家でできるものをと、オンラインでのタブレット学習を選んだ」といった回答が多くあり、通塾か否かにかぎらず、校外学習の機会を積極的に与えている様子がうかがわれた。

 学校や塾の選択肢もどんどん多様化している現代、学びの場はたくさんある。親の判断だけでなく、子どもの意思や性格なども考慮しながら、焦ることなく、長期的な視点で子どもをサポートしていきたい。

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☑️Wikipedia【入学試験】

☘️ヤフコメ❗️ピックアップ☘️

✅首都圏だと、「公立中学の内申書問題に理不尽を感じるから」という人も多いのでは?委員会活動・ボランティア・提出物・積極性・態度や性格・・・など、先生の主観で内申点が左右されるのではないかと疑心暗鬼になる。
✅内申点は高校受験には必要無いと思います。大学受験では推薦を除いて学力を試されるので高校受験の内から学力のみで合否を決めるべきと考えます。
✅内申書は廃止したらいい。我が家は子供2人とも公立中学の内申は最悪でしたが、おかげで自分達に向いてる高校に行けました。

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