村田諒太VSゴロフキン 年末実現へ
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プロボクシングのWBA世界ミドル級スーパー王者の村田諒太(35)=帝拳=が、12月29日にさいたまスーパーアリーナでIBF王者のゲンナジー・ゴロフキン(39)=カザフスタン=と王座統一戦を行うと27日(日本時間28日)、米スポーツ専門局ESPN(電子版)が報じた。ゴロフキンは元世界3団体統一王者のスーパースターで、来週にも正式発表される見通し。日本ボクシング史上屈指のビッグマッチが実現する。
待望のリングに、村田が約2年ぶりに上がることが確実となった。しかも、相手は対戦を熱望していたミドル級のスーパースター、ゴロフキンだ。王座統一戦を行うことで両陣営が合意したとESPNが報じた。
「個人的に何も言えることはないんですが、このまま報道通りに進んでいってほしいという気持ちです。こういうニュースが上がれば気持ちも締まりますね」
村田が帝拳ジムの公式サイトで、早期の正式発表に期待した。関係者によると会場はさいたまスーパーアリーナを軸に調整中で、来週にも対戦が発表できるという。2019年7月にWBA王座を奪還し、同年12月23日に初防衛に成功後、新型コロナウイルスの影響で計画した試合が発表前に6度中止となっていた。
村田が12年ロンドン五輪の金メダリストであるのに対し、ゴロフキンは04年アテネ五輪で銀メダル。06年にプロデビューすると、10年にWBA王座を獲得してスターダムにのし上がった。15年10月には世界主要3団体の王座を統一。18年9月にサウル・アルバレス(メキシコ)に敗れるまで20度の防衛戦を突破し、WBA王座は19回、WBCを8回、IBFは4回防衛した。12年5月に淵上誠(八王子中屋)、13年3月には石田順裕(グリーンツダ)の挑戦を受け、TKOとKOで圧勝している。
馬力と精度の高いジャブを生かして相手を追い込み、左右のフック、ストレートなどを強振する好戦的なスタイルで、世界戦17連続KO防衛の世界タイ記録を持つ。本名の頭文字などから「GGG(トリプルG)」のニックネームで知られ、防衛に成功した17年9月のアルバレス戦ではファイトマネーと有料放送の歩合収入などで約28億円を手にしたとされる。
19年10月にIBF王座に返り咲き、昨年12月に初防衛に成功。それ以来、1年ぶりの試合となるゴロフキンは、今月上旬から米カリフォルニア州で合宿を行っている。
一方の村田は9月26日から今月2日まで千葉・成田市で走り込み中心の合宿を行い、4日にジムワークを再開した。今後は海外から練習相手を呼び寄せ、スパーリングを重ねて統一戦に備える。20日には「しっかりと照準を定めて仕上げていきたい」などと決意を明かしていた。
下馬評では不利が予想される村田。世界が注目する中、試合ができなかった736日分の鬱憤を爆発させ、歴史的勝利をつかむ。
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☑️Wikipedia【村田諒太】