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ベゾス驚愕「人生を変えた友人の一言」[2021.12.12]

ベゾス驚愕「人生を変えた友人の一言」

【記事詳細】Yahooニュース

✍️記事要約

✅ ベゾスが驚愕「人生を変えた、異常に賢い友人の一言」

ジェフ・ベゾス自身の言葉による初めての本『Invent & Wander』が刊行された。100万部ベストセラー『スティーブ・ジョブズ』などで知られるウォルター・アイザックソンが序文を書き、翻訳も100万部超『FACTFULNESS』などの関美和氏が務める大型話題作だ。
その内容は、PART1が、ベゾスが1997年以来、毎年株主に綴ってきた手紙で、PART2が、「人生と仕事」について語ったものである。GAFAのトップが、自身の経営についてここまで言葉を尽くして語ったものは二度と出てこないのではないか。
サイトとしてだけでなく、キンドル、プライム・ビデオ、AWSなど、多くの人が「アマゾンのない生活など考えられない」というほどのヒットサービスを次々と生み出し、わずか20年少しで世界のあり方を大きく変えたベゾスの考え方、行動原則とは? 話題の『Invent & Wander』から一部を特別公開する。メディア嫌いで知られるベゾスによる貴重な生の言葉である。

● ヨサンタという天才的な友人

 私はアルバカーキで生まれ、3歳か4歳のときにテキサスに引っ越し、その後フロリダ州マイアミの高校に通った。マイアミ・パルメット高校というその大規模公立校を卒業したのは1982年のことだ(頑張れ、パンサーズ!)。同級生の数は750人。高校は大好きだった。毎日楽しかった。笑い声が大きすぎて、図書館に出入り禁止になったりもした。

 生まれてこの方、ずっとこの笑い方だ。弟と妹は私の笑い声が恥ずかしすぎると言って、何年間も私と一緒に映画を見にいくのを嫌がっていた。どうしてこんな笑い方になったのかわからない。生まれつき笑い上戸なのだ。母や私をよく知る人はみんな、「ジェフは悲しそうにしていても、5分もすればすぐ機嫌が直る」と言う。生まれつきセロトニンの分泌が多いとか、そういうことなのかもしれない。

 私は理論物理学者になりたかったので、プリンストン大学に行った。成績はとてもよく、ほとんどの課目でA+をもらった。物理学の優等コースに入ったが、学期のはじめに100人いた学生が、量子力学に入るころには30人くらいになっていた。そんなわけで、3年生のころに量子力学を専攻しはじめ、同時にコンピュータサイエンスと電気工学の授業も取り、そちらも楽しんでいた。ただ、偏微分方程式のある難問がどうしても解けずに困っていた。

 ルームメイトのジョーも数学が得意で、ずっと一緒に勉強していた。二人でその難しい課題に3時間も取り組んだのに、まったく糸口が掴めない。机から顔を上げ、お互いに目を見合わせて、同時に「ヨサンタ」とつぶやいた。

 ヨサンタはプリンストンでいちばん頭のいい学生だった。二人でヨサンタの部屋に行った。ヨサンタはスリランカ人だ。スリランカでは国に貢献をするたびに名前に音節が加えられるのか、フェイスブック──といっても、当時は紙の本だった──に載った彼の名は延々と3行にもわたっていた。彼はものすごく長い姓を持つ、誰よりも謙虚で立派な男だった。

 ヨサンタにその難問を見せると、しばらくじっと見つめてから「コサイン」と言った。わけがわからず「どういうこと?」と聞くと、「それが答えだ」と言う。

 「え、それだけ?」と聞くと、「ああ、説明するよ」とヨサンタは言って、私たちを座らせた。それから3ページにわたって詳細に代数を書き連ねた。すべてが相殺され、残った答えはコサインだった。

 「全部頭の中でやったの!?」と聞くと、「まさか、それは無理だよ。3年前に似たような問題を解いたから、そのときの解き方を重ねてみたら、すぐにコサインだってわかったんだ」

 私にとって、それは人生が変わった瞬間だった。そのとき、自分は偉大な理論物理学者にはなれないと気づき、それから自分探しがはじまったからだ。

 たいていの職業なら上位1割以内に入っていれば、何らかの役に立てる。でも、理論物理学では、世界でトップの50人に入っていなければ、何の貢献もできない。それははっきりしていた。この世界で先がないと思った私はすぐに専攻を変え、電気工学とコンピュータサイエンスを勉強することにした。

 (本原稿は、ジェフ・ベゾス『Invent & Wander』からの抜粋です)

ジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)
アマゾン創業者、元CEO。宇宙飛行のコスト削減と安全性向上に取り組む宇宙開発企業、ブルーオリジン創業者。ワシントン・ポスト社オーナー。2018年、ホームレスの家族を支援する非営利団体の支援や、低所得地域の優良な幼稚園のネットワーク構築に注力するベゾス・デイワン基金を設立。1986年、プリンストン大学を電気工学とコンピューターサイエンスでサマ・カム・ラウディ(最優秀)、ファイ・ベータ・カッパ(全米優等学生友愛会)メンバーとして卒業、1999年、タイム誌「パーソン・オブ・ザ・イヤー」選出。『Invent & Wander──ジェフ・ベゾス Collected Writings』を刊行。

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☘️ヤフコメ❗️ピックアップ☘️

✅ 私にとって、それは人生が変わった瞬間だった。そのとき、自分は偉大な理論物理学者にはなれないと気づき、それから自分探しがはじまったからだ。これってすごく大事だと思う。もう一つ大事なことは、自分の可能性を試し続けられる環境じゃないと、この解答にたどり着かないんだよ。
✅ 自分も学生時代に天才にあったことがある。その人が努力すればもっと凄いのにと思って、彼にその事を語ったら、彼は努力できるのも才能だから、俺にはその才能がないからと笑って話してた。あれから20数年経って、ルポタージュで彼の名前を発見した。それを書いたジャーナリストも彼を天才と讃えていた。自分が天才だと思った人が他でも天才だと言われてるとそれだけで何故か嬉しくなった。
✅ 成功する人の特徴だよな。間違えだと気づいたらすぐに止めて次へ行く。積み上げた努力を投げ捨てる勇気と決断が凡人には難しい。

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