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プレゼンで絶対にやってはいけない「NGな話し方」とは[2022.8.12]

プレゼンで絶対にやってはいけない「NGな話し方」とは

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✍️記事要約

✅ プレゼンで絶対にやってはいけない「NGな話し方」ワースト3

商談や説明会、企画発表など、ビジネスパーソンがプレゼンを行う機会は多い。しかし、プレゼンが「苦手だ」と感じている人は多いのではないだろうか?
そこで役立つのが、1000社・1万人を超えるビジネスパーソンを対象にプレゼンスキルを伝授してきた、前田鎌利さんのベストセラーシリーズ最新刊『【完全版】社外プレゼンの資料作成術』。
今回は、伝わるプレゼンのメカニズムや、すぐに実践できる資料作りのテクニックなどを前田さんに語っていただいた本書刊行記念セミナー(ダイヤモンド社「The Salon」主催)より、講演とQ&Aセッションの模様を全2回のダイジェストでお届けする。

■やってはいけない「NGな話し方」ワースト3
前田鎌利(以下、前田) プレゼンは資料作りだけでなく、話し方にも注意が必要です。
 
 絶対にNGな話し方を3つ紹介します。1つ目は、ダラダラと長く喋ること。長時間話し続けないのはもちろん、ワンセンテンスを長くしないことも大事です。聞く側が理解しやすいように、なるべく短く切って話してください。

 2つ目は、資料に書いている内容をそのまま読み上げることです。これをやってしまうと、聞き手も資料の文章を目で追いかけるだけになり、話に耳を傾けてくれません。

 そして最後が、一方的に話すことです。双方向性がないと相手の集中はすぐ切れてしまうので、「ここまで理解できていますか」「何か不明点はありますか」と適宜呼びかけて、インタラクティブなやりとりを心がけてください。オンラインの場合は、できればお互いにカメラをオンにして、表情を見ながら話せるとベストですね。

■フィラーを使いそうになったら「黙る」
 あとは、「あの~」「えっと~」「え~」のように話の合間に挟み込む「フィラー」をなるべく使わないようにしましょう。

 フィラーが入るだけで話が長くなりますし、聞く側からすると自信なさげに見えたり、話す内容が決まってないように思われたりしてしまいます。

 フィラーを使わずに済む方法は簡単。「え~」と言いそうになったら黙ることです。黙っている方が、自分の考えを整理しているのが伝わりますし、相手も聞いた内容を理解するための間が持てます。

■本番の前に6回練習しよう
 プレゼン本番でうまく話すには、事前練習が6回必要です。最初の3回は、自分のプレゼンの様子を録画してセルフチェックしましょう。

1回目…うまく喋れているか、話し方をチェック
2回目…時間を測って、時間内に話せているかチェック
3回目…決裁者の立場に立ってチェック

 セルフチェックを3回やって自分が納得できたら、残りの3回は第三者へのプレゼン練習です。このときは、必ず相手に質問をしてもらってください。これによって、本番に向けて想定質問のストックが増えますし、答えられる材料がなければ、本番までにエビデンスを用意できます。

 練習相手は、決裁者の視点に立てる人を選びましょう。クライアントや意思決定者の立場を理解している人に質問をしてもらうと、FAQが充実します。

■「スライド1枚につき10分」と決める
前田 それでは、ここからは質問に答えていきましょう。

――どのぐらいの時間で何ページの資料を作成すればよいでしょうか?
前田 まず、「全体で●分」と時間設計をせずにいきなり資料を作り始めるのは、絶対NGです。きちんと時間を決めないと、資料作りに数日かかって時間を無駄にします。

 スライド作りは「1枚につき10分」と決めましょう。たとえば僕がスライドに入れる写真を決めるときは、候補の写真を何百枚も表示して一覧しながら、3分以内で1枚選びます。後で、「これじゃないな」って思ったら差し替えればいいので、選ぶ段階で時間を浪費するのはやめましょう。

――1枚のスライドで複数のフォントを使用するのは極力避けた方がよいでしょうか。
前田 フォントは1スライドにつき1つ、多くとも2つに限定してください。異なるフォントがたくさん入っていると、目が疲れますし、フォントの違いに意味があると裏読みされてしまいます。スライドに込めた本来のメッセージが伝わりづらくなるので、フォントは揃えて統一感を出しましょう。

■オンラインでは冒頭でアイスブレイクが必要
――リモートでのプレゼンの際に、対面の場合と違って気をつけるべきポイントはありますか。
前田 オンラインプレゼンの場合、オフラインと違って周辺情報がほとんどないので、相手との距離感を縮めるのが非常に難しいです。

 なので、最初に必ずアイスブレイクを入れましょう。たとえば、僕は相手の映像の背景にひと言コメントするようにしています。本棚があれば「何の本読んでいるんですか」とか、ポスターがあったら「何のポスターですか」と尋ねるだけで会話が生まれて、心理的距離が近づきます。

 皆さんもオンラインのときは真っ白な壁を背景にせずに、何かしら会話のきっかけになりそうなものをバックに置くといいと思います。

――オンラインの場合と対面の場合とで、プレゼンの内容そのものを変える必要はありますか。
前田 基本的には、プレゼン内容そのものをドラスティックに変える必要はないです。

 ただ、オフラインの場合は資料を配る場合が多いですよね。このとき、最初からフルバージョンの資料を配付するとネタバレになり、プレゼン本編に興味を持ってもらえません。詳細なスライド資料は最後に配りましょう。

■「話が長い」と思われると最後まで聞いてもらえない
――プレゼンのなかでも、結論を最初に伝えるべき場合と、最後に結論を伝えた方が効果的な場合があると思います。どのように使い分ければよいでしょうか?

前田 最後に結論を言うべきなのは、一方的に情報を伝える講演のようなケースですね。視聴者が一番集中しているのは、ラスト2、3分なので、結論も最後に伝えた方が効果的だからです。

 一方、相手に短時間での意思決定を求める場合は、最初に結論を打ち出す構成が効果的です。

 質疑応答で話すときも、「質問ありがとうございます。結論は●●です。なぜなら~~だからです」という順番で、最初に結論を持ってきたほうがベターですね。結論を冒頭で言わずにダラダラ話すと「この人は話が長い」と判断され、最後まで聞いてもらえません。

 ですので、一方向のプレゼンなのか、その場で決裁をもらうプレゼンなのか、質疑応答の時間なのか、といったシチュエーションに応じて、結論をどのタイミングで言うかを見極めてください。

■プレゼンは「念い」を伝えるツール
前田 何かを成し遂げたいときに大事なのは、皆さんの「熱い念(おも)い」です。そして、その念いを伝えるツールがプレゼンテーションです。3か月訓練すれば上手に使いこなせるようになりますので、ぜひプレゼンというツールを活用して、皆さんのやりたいことの実現可能性を高めていただければ嬉しいです。

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