高松商・浅野翔吾 身内が「50年に1人の逸材」と断言するワケ
✍️記事要約
聖地に強烈なインパクトを残し、次は「世界の頂」をつかみにいく――。第104回全国高校野球選手権大会(18日、甲子園)準々決勝で、今秋ドラフト1位候補・浅野翔吾(3年)を擁する高松商(香川)が、近江(滋賀)に6―7で惜敗。浅野は高校通算67号本塁打を含む3安打、さらには塁が詰まった場面で敬遠されるなど、最後まで主役を張った。ドラフトの目玉に躍り出た17歳は、9月に世界一を目指す高校日本代表入りが内定。自慢の「野球脳」をフル稼働させて馬淵ジャパンを頂点に導く。
敗れてもなお、主役は浅野だった。聖地に衝撃が走ったのは3回。一死一塁からプロ注目右腕・山田陽翔の146キロ直球を、バックスクリーンに叩き込んだ。直前の味方の犠打失敗を帳消しにし、反撃ムードを高める価値ある2ラン。「山田君が捕手の大橋君を見て笑ってうなずいたので、真っすぐ勝負と思った」。洞察力と勘の良さ、センスあふれる一発だった。
横浜、履正社、明徳義塾などの名門との争奪戦を制する形で、浅野を高松商に招き入れた佐々木英二副部長は、こんな逸話を明かす。「勘の良さ、洞察力、野球IQの高さにまつわる話はキリがない。例えば投手のグラブのわずかな膨らみで握りを判別するとか。相手の知らないルールの盲点を突いたりとか。私は彼を小学4年から見てますが、地元では『50年に1人』の選手だと思っています」。野球人が一目で惚れ込むセンスはまさに天賦の才。パワー一辺倒ではない魅力が詰まっている。
初回先頭ではフルカウントから山田の決め球スライダーをうまく拾って左翼線へ運び、好走塁で二塁打にした。5回には左前打を放って早々に猛打賞を記録。7回は一死一、二塁から申告敬遠で歩かされた。近江を率いる名将・多賀監督の異例の采配に聖地は騒然。全国4強をかけた戦いでライバルが白旗を掲げる貫禄は、まさに「超高校級」だった。
走攻守揃った浅野は今大会3試合で打率7割、3本塁打、6打点、2盗塁、出塁率8割という好成績をマーク。すでに夏前から12球団のスカウトが複数態勢で視察済みだが、大舞台で「野球脳」の高さと勝負強さを発揮して評価をさらに押し上げた。試合後、浅野はプロ志望を力強く宣言し「体(身長170センチ)は小さいが、パンチ力はあると思っている。ホームラン打者というよりは中距離打者で強い打球を打ってチャンスをつくれる打者になりたい」とイメージを膨らませた。
10月20日のプロ野球ドラフト会議で「目玉」の一人となることは確実だが、浅野の熱い夏はまだ終わらない。悲願の世界一をかけた戦いが待っているからだ。
来月9日からアメリカ・フロリダで開催される「U18W杯」で、浅野はすでに代表入りが内定。指揮するのは、中学時代に明徳義塾入りを熱心に誘った馬淵史郎代表監督(66)だ。「無安打でも勝たせる野球」を体現する知将にとって、洞察力にたけた5ツールプレーヤーは申し子的存在となり得る。背中で引っ張るキャプテンシー、場を和ませる天性のキャラクター性も持ち合わせている。馬淵ジャパンの「中核」を担うことは間違いない。
大谷翔平(エンゼルス)や佐々木朗希(ロッテ)も成し得なかった「世界一奪取」に挑む浅野。甲子園でスターダムにのし上がった怪童が、世界の舞台でも主役を狙う。
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☘️ヤフコメ❗️ピックアップ☘️
それプラス親や監督の教育が素晴らしいのは、テレビを観ててもよく分かる。グランド整備の方が退場する際の丁寧なお辞儀、試合中相手のキャッチャーマスクの汚れを軽くユニフォームで拭いて渡す行動、審判の方への塁上での挨拶。こういう何気ない所作で育った環境はよく分かると思います。
大谷選手もそうだが、尊敬される選手というのはあらゆる面で手本になるものだと思う。野球が上手けりゃファンが付くのではない。その人物の性根が素晴らしいからずっと応援したくなるのだと思います。
これからも成長した姿をテレビで見せて下さい。まずは世界を驚かせ皆を感動させて下さい!これからも応援します。
✅ ハード面(身体能力)とソフト面(頭脳)を非常に高いレベルで併せ持つ選手という事でしょう。
また、相手動きを見る洞察力や卓越した選球眼など視界で得る情報に対する処理能力も素晴らしいと思います。
「50年にひとり」という基準は分からないが、滅多にいない逸材である事は確かです。
✅ 明徳義塾高校へ進学って噂が合ったけど、親父さんが地元でやれ!みたいな事を言ったみたいな記事を目にしました。
声の掛かった3校よりもこの夏は長い夏を過ごせましたね。高松商業が2016年選抜で準優勝するまでは香川は低迷期で上位に駒を進める事も無くなりつつあり高松商業の復活は嬉しい限りで、しかも浅野君のように世代屈指の強打者が出てくるなんて嬉しい限りです。
プロ志望届を提出するならプロ入りは確実だと思いますが、日本代表として頑張ってください。