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トヨタ「プリウス」、7年ぶりモデルチェンジ[2022.11.17]

トヨタ「プリウス」、7年ぶりモデルチェンジ

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✍️記事要約

✅ トヨタ新型「プリウス」、7年ぶりモデルチェンジ ハイブリッドのアイコンが歩んだ25年とは

トヨタが、5代目となる新型プリウスを初公開した。

「EV時代」の足音が近づいてきた現在、世界初の量産ハイブリッドカーとして誕生したプリウスが選んだ最新のモデルチェンジは、デザイン刷新とデジタル化という道だった。

新型のパワートレインは、2.0Lハイブリッド、1.8Lハイブリッドを用意。それとは別に2.0Lプラグインハイブリッドも登場する。

世界初公開の場に立ち会った同社クルマ開発センター デザイン領域 統括部長のサイモン・ハンフリーズ氏は「世界で1番効率のいいハイブリッド」と紹介。

シリーズハイブリッド車の発売は今冬、プラグインハイブリッド車は2023年春頃を予定しているという。

ハイブリッドという商品力が、いまの時代にどのように映るのか。そして「PRIUS」の名に未来はあるのか。

ここではプリウス・シリーズが歩んだ25年の歴史を振り返ってみよう。

■プリウスが歩んだ25年

11月16日に正式発表となった5代目プリウス。今ではすっかり生活に密着したハイブリッドモデルではあるが、このプリウスが登場しなければ今日のようにハイブリッド車が一般化しなかったかもしれないと言える、エポックメイキングな1台である。

プリウスと名付けられたモデルが初めて世に出たのは1995年に開催された第31回東京モーターショーのことで、「次世代乗用車のあるべき姿を可能な限り具現化した」というように、ありがちな未来のコンセプトカーではなく、実現可能な車両であることをアピールしていた。

そしてその東京モーターショーから2年後となる1997年10月に市販車としてのプリウスを発表(発売は12月)。この初代プリウスこそが世界初となる量産ハイブリッド自動車であり、このモデルが登場したことで、ハイブリッド車の未来が開けたと言えるだろう。

パワートレインは1.5Lのミラーサイクルエンジンに永久磁石式同期モーターを組み合わせたもので、「THS(Toyota Hybrid System)」と名付けられたもの。状況に合わせてモーター、エンジン、その両方と切り替えながら走行し、減速時には発電してニッケル水素バッテリーに充電するというシステムは当時からすでに完成されていたのだった。

エクステリアは4ドアセダンスタイルで、サイズは当時のカローラにほど近いもの。しかし価格は215万円とかなり高額であったうえに、動力性能はリッターカー並みであったが、カタログ燃費28.0km/Lという数値は驚異的なものとなっていた。

■フルチェン並のMC、2代目へ繋ぐ

初代プリウスは2000年5月にマイナーチェンジを実施する。内外装の変更はもちろんだが、エンジンの出力向上やモーターをより強力なものへ置き換えたほか、回生ブレーキの改良などの機能面での強化を図り、車両型式がNHW10からNHW11へと変更されるほどの大掛かりなものとなっていたのだった。

2003年9月に2代目へとフルモデルチェンジを果たしたプリウスは、初代とは打って変わってワンモーションフォルムを纏った5ドアハッチバックへとスタイルを変更。また日本国外での販売も考慮して、ボディサイズは全幅を拡幅し、3ナンバーボディとなった。

搭載されるエンジンは初代に引き続き1.5Lの1NZ-FXE型だが、モーターを新型へと置き換え、ハイブリッドシステムもTHS-IIへと進化したことで、カタログ燃費は当時世界最高となる35.5km/Lとなっている。

またモーターの性能が強化されたこともあって、短い距離ではあるもののモーターのみでの走行を可能とする「EVモード」のスイッチが新設されたり、エンジンが始動していない状態でもクーラーを作動することが可能となる電動インバーターエアコンを市販車としては世界で初めて搭載するなど、更なる最新技術が多く投入されていたことも特筆すべき点と言えるだろう。

また燃費性能の追求だけでなく、走りの楽しさにおいてもプリウスは早くからチャレンジしており、「ツーリングセレクション」なる専用のフロアアンダーカバーやスポイラー類を追加し、16インチタイヤやチューニングサスペンションを装着したグレードが設定されていた点も注目したいところだ。

■ついに排気量アップ 3代目へ

2009年5月には3代目プリウスが登場。それまで1.5Lだったエンジンを1.8Lへと排気量を拡大し、ハイブリッドシステムも全体の90%以上を新開発した「リダクション機構付THS-II」へ一新。その結果、カタログ燃費は世界トップクラスとなる38.0km/Lという驚異的な数値をマークしていた。

また時を同じくしてホンダから買いやすい価格のハイブリッド車に変貌した2代目インサイトが登場したことで、3代目プリウスは当初の予定価格を大きく下げるとともに、2代目モデルを「プリウスEX」として主に法人ユーザー向けに低価格で販売するといった対策も打ち出していた。

3代目プリウスの登場が当時のエコカー減税政策のタイミングと重なったことや、プリウスがハイブリッド車として認知度も上げてきたことも相まって、発表から注文が殺到。ピーク時は納期が1年前後と言われるほどの大ヒット車種となり、2009年の販売台数ランキングトップに輝いている。

そして2012年1月からは、それまで官公庁などを中心にリース販売していたプラグインハイブリッドモデルの「プリウスPHV」を発売。バッテリーのみで26.4km(カタログ値)の走行を可能とし、プリウスの新たな可能性を感じさせる1台となっていた。

■意外にも苦戦? 4代目モデル

4代目となるプリウスは2015年12月に登場。トヨタの新しいクルマづくりの根幹となる「TNGA」を採用した第1弾の車両となっており、乗り心地や走行性能が大幅に向上したモデルとして鳴り物入りで登場した。

バッテリーにも新たにリチウムイオン電池が採用され(一部グレードを除く)、最も低燃費の仕様では大台のリッター40kmを超える40.8km/L(JC08モード)を実現したほか、待望の4WD仕様(E-four)も設定され、向かうところ敵なしになるかと思われた。

また2017年2月に遅れて登場したプリウスPHVは、プリウスとは異なる専用エクステリアデザインを纏っており、プリウスの1グレードという扱いから、プリウスの派生車種とも言える存在へと進化したほか、スポーツコンバージョンモデルの「GR」もPHVモデルのみに設定されていた。

そんな4代目プリウスだが、その挑戦的なエクステリアデザインが賛否の分かれるところとなり、3代目ほどの爆発的人気車種とはならず、2018年12月のマイナーチェンジで大きくエクステリアデザインを変更することになってしまった。

とはいえ、4代目プリウスは2016年、2017年と販売台数ランキングのトップに君臨しており、2018年こそノートにその座を譲るも2019年には再びトップに返り咲くなど、決して売れていないわけではないのだが、先代の人気ぶりから見ると物足りない結果となってしまったのは間違いない。

果たして新たに登場した5代目は3代目のような大人気車種になれるのか? 期待したいところである。
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☘️ヤフコメ❗️ピックアップ☘️

✅ トヨタ車は(スポーツカーを除いて)万人向けのデザインと機能を有する車が多いですが、プリウスだけは違っていました。
先進性に富んでおり、常に実験車的な要素が詰まっています。ハイブリッド車を一般化したのもプリウス。売れても保守的にならない。モデルチェンジしても常に突出した「何か」を持ち続けています。
その意味でとても貴重な車ですし、日本のトップメーカーがこのような車を生み出すことは、とてつもなく大きな意味があると思います。
✅ プリウスは賛否両論でも、前衛的であってほしいと思います。
技術は間違いなくトップクラスのものを出すのでしょうが、デザインは嗜好や年代によっても異なるので、万人受けを狙うのではなく、このブランドはこうありたいという自我を表現していれば良いと思います。
一方で自分はプリウスαを仕事で使っていましたが、普遍的で使い勝手に申し分なく、どこにでも馴染むデザイン。これも良かったと思います。
プロボックスには劣りますが、仕事にもかなり使え、人を乗せるにも使える優秀な車でした。
✅ パッと見、個人的には惹かれるデザインです。
他のラインアップもハイブリッドを展開しているなか、プリウスの意味は何だろうと考えるとクラスレスと先進性ではなかろうか。デザイン、居住性、価格(まだ発表されていないが)は万人向けではなく、好きな人に選んで乗ってもらうというコンセプトになったのでは。乗り手を選ぶことにより「プリウスミサイル」現象が減ることも期待します。再生されたプラスティックならびに再生しやすいプラスティックを使いつつ質感を維持向上させるのはハードルが高いと思いますが、内装で目に触れ、手が触る部分の質感にはこだわってほしいと願っています。

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