「進化見せられた」那須川天心プロ2戦目も圧倒!ジャッジ3人
✍️記事要約
◆プロボクシング ▽フェザー級(55・7キロ以下契約)8回戦 〇那須川天心(判定)ルイス・グスマン●(18日、東京・有明アリーナ)
“キックの神童”と呼ばれた那須川天心(25)=帝拳=が、メキシコ・バンタム級王者ルイス・グスマン(27)=メキシコ=を判定で下し、ボクシング転向2連勝を決めた。初回、強烈な左ストレートでダウンを奪うと、7回にもダウンを演出。KO勝ちは逃したが、ジャッジ3人がフルマークをつける完勝だった。2戦目では異例の8回戦のリングで、さらなる進化を見せつけ「世界チャンピオンになる」と誓いを立てた。
矢沢永吉の「止まらないHa~Ha」の入場曲どおり、天心は最後まで止まらなかった。1回。グスマンの打ち終わりに左ストレートを伸ばすと、メキシコ王者はたまらずダウンだ。フアン・フローレス(メキシコ)が新型コロナウイルス感染で急きょ対戦相手が変更も関係なかった。品評会のようにあらゆるパンチを上下に繰り出す。5回にステップを踏んで“挑発”。魅せることも忘れない。
倒れない相手に、セコンドに「どうやったら決まりますかね?」と聞いたが、ひたすら攻撃に徹した。7回に再びダウンを奪取。最終回残り1秒に左で倒したものの、スリップ判定に。初の8回戦は最後まで見せ場を作った。KO勝ちは逃したが、ジャッジ3人が80―70のフルマーク。高々と右手を上げられ、誇らしげに左胸をたたいた。
「ダウンを取れて進化する姿は見せられた。でも、最後はうまくいかない。人生、うまくいかないもの」。実は4回、パンチを出した左拳に「稲妻が走った」という。「左手が握れず、どうしようと思ったが、打てないならいろんなパターンを組み立てないと」と次戦の課題も見いだした。
キックボクシング42連勝(28KO)で転向したボクシング。4月のデビュー戦では日本ランカーの与那覇勇気(真正)に判定勝ちした。KO勝ちできなかったことを非難する声には、進化した姿を見せるしかない。「初戦はパンチを当てることしか意識しなかったし、当てても拳が返っていなかった」
高度な練習をするための体力作りで、6月に初めて走り込み合宿を敢行。7月にも行ってスタミナを作ると、8月の米ラスベガスで元世界王者らを相手に打ち合った。パンチの音が変わった。「本気でやれば短期間でも変われる」
天心が胸を張る。「格闘技以外に楽しいと思ったことはない。チームと応援してくれる人を信じて、最強の道を突き進む。日本中をかませる男になるので期待してください」。海外での試合配信を確認すると、英語で「世界王者になれる。世界を変える。Please check me!」とアピール。那須川天心という“ボクサー”から目が離せない。
◆那須川 天心(なすかわ・てんしん)1998年8月18日、千葉・松戸市生まれ。25歳。5歳で極真空手を始める。2014年にキックボクシングでプロデビュー。15年に史上最年少16歳でRISEバンタム級王者を獲得した。16年からRIZINで総合格闘技に挑戦。18年12月、フロイド・メイウェザー(米国)とエキシビションで対戦し1回TKO負け。キックは42戦無敗。23年2月、ボクシングのB級プロテスト合格。4月のデビュー戦で与那覇勇気(真正)に判定勝ちした。身長165センチの左ボクサーファイター。
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☘️ヤフコメ❗️ピックアップ☘️
元々キックの時からスピードを生かしながら被弾しない防御は上手かったからそういうスタイルが合ってるのかもしれないけどファンは納得や満足しないだろうな。
しかしメディアや周りの持ち上げ方がむりくりスターを作り出そうと躍起になってたあの亀兄弟の時と被るんだよな…。
✅ もう少し段階を踏みながらこなしていかないと選手の為にならないと思う。
KOを狙うのは勿論だがその過程が大切!
国内でもう少しやってからにすべきではないだろうか。
すぐにでもチャンピオンにしたいから下地をしっかりしないままにしている気がする。
選手の未来を本当に考えているのかと思ってしまう。
✅ 対戦相手とはひと回り身体の違いがあったね。
フェザー級(55・7キロ以下契約)でバンタム級の選手との試合では何も評価出来ないでしょ。
「世界チャンピオンになる」と言われてもピンとこない。
しっかり同クラスの選手と戦って実績踏まないと那須川自身の為にも良くないんじゃないのかな。