米FRB議長 追加利上げ否定せず
✍️記事要約
米国の中央銀行に当たる連邦準備制度理事会(FRB)は1日、連邦公開市場委員会で、主要政策金利の維持を決めた。金利の据え置きは2会合連続。物価上昇率が一時よりも縮小傾向にあることを踏まえ、すでに高水準の政策金利が経済や物価に与える影響を引き続き見極める考え。
短期金利の指標フェデラルファンドレートの誘導目標を5.25~5.5%とし、米国債などの保有資産の縮小は続ける。パウエル議長は記者会見で、強い経済が続くことで物価上昇率が拡大するリスクがあれば「さらなる金融引き締めが正当化される」と強調。追加利上げの可能性を否定しなかった。
FRBが9月に示した政策見通しに基づけば、年内あと1回の利上げが見込まれる。ただ、パウエル氏は12月の次回会合に関し「何も決めていない」と強調。見通しについても、状況次第で変わりうるとの考えも示した。
金融市場には一連の利上げが終了したとの期待がある。利下げに転換する時期への関心も高まりつつあるが「利下げについて、今は全く考えていない」とけん制した。
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