裏金捜査を「検察のクーデターだ!」と安倍派議員が逆ギレする理由とは
✍️記事要約
自民党安倍派の裏金事件を巡る同派所属議員の無反省な態度に、国民の怒りが爆発している。
目下、東京地検特捜部が安倍派幹部を聴取するなど、捜査を進行中。そんな中、ネットメディア「MINKABU」が3日に〈自民党大物議員『こんなの、検察によるクーデターだ!』安倍派に本気でケンカを売る気なのか…〉と報じるや、SNSが大炎上している。
記事では、かつて安倍派に所属していた閣僚経験者の「こんなの、検察によるクーデターみたいなものだよ!」とのコメントが掲載されている。これに、X(旧ツイッター)では批判が続出。〈凄まじい逆ギレ〉〈犯罪者捕まえようとしてるだけなのに何がクーデターなのか?〉〈とんでもない驕りだ〉といった声が上がっている。〈検察がんばれ〉がトレンド入りするほどの状況だ。
安倍派のパー券販売ノルマ超過分のキックバックによる裏金は、直近5年間で5億円に上るとされる。さらに、ノルマ分だけを派閥に納め、超過分を「中抜き」していた議員が複数いることも分かっている。中抜き分は計約8000万円で、裏金は総額6億円規模になるとみられている。それなのに「検察のクーデター」とはどういう了見か。逆ギレもいいところだ。
■ 「遊興費に使ったわけじゃない」と言い訳
どうも、安倍派議員は裏金づくりを悪いことだと認識していないフシがある。日刊ゲンダイにも、複数の安倍派議員からこんな声が届いている。
「今回の一件は、単純にキックバック分を収支報告書に記載しなかっただけのこと」「高級クラブやキャバクラなど、遊興費に使ったわけじゃない」「人件費や事務所費などマトモな政治活動費に充てている」「そもそも、収支報告書に記載しなくていい政策活動費だ」
呆れた感覚ではないか。
「安倍派議員にとって裏金化は、長年にわたって続けられてきた慣習のようなもの。『政治にはカネがかかるんだから仕方ない』程度の感覚なのだろう」(官邸事情通)
「永田町の常識は世間の非常識」とはよく言ったもの。前明石市長・泉房穂氏は99人の安倍派議員について、民放番組で「全員いなくなったって誰も困らない」「きれいに一掃してもらって新たな方が立候補された方が、日本の夜明けが始まると思う」と言っていたが、その通りだ。この際、全員クビにした方が、日本の将来のためになるのではないか。