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LINEでの「。」若者の受け取り方[2024.1.21]

LINEでの「。」若者の受け取り方

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✍️記事要約

✅ 「。」に威圧感や怒りの感情を読み取る若者 背景にタイパ重視世代の“気遣いと正義”

あなたはLINEのやり取りで「。」を使いますか。意識せずにつけた「。」が怒りの意思表示と受け取られているかもしれません。中高年世代がびっくりするような若い世代の感覚とは。AERA 2024年1月22日号より。

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 若者のSNS利用に詳しいITジャーナリストの高橋暁子さんも、世代間でLINEの使い方にはギャップがあると話す。

「ガラケー世代で、相手がいつ読むかわからないメールの文化を引きずっている大人は、挨拶から入り要件を伝えて結びの言葉、と文章が長い。当然、そこには句読点が多く入る。でもリアルタイムでのやりとりが当たり前の若い世代は、句読点を一切使いません。だからたまに目にするLINEでの句読点に、『かしこまっている』という印象や威圧感、怒りの感情を読み取ってしまうのだと思います」

 一方で若い世代は、自分からあえて「LINEで句点を使う」こともあるという。前出の22歳の大学生の場合はこうだ。

「『笑』がついていたら怒ってないということ。『爆笑』がついていたら冗談。絵文字も『笑』もついてなかったら少し怒ってる。『。』がついていたらその怒りの強調、という感じです」

 たとえば「いいと思うよ笑」なら賛成だが、「いいと思うよ。」だと気に入らないけど好きにすれば?というニュアンスになり、それを受け取る側も共有しているという。高橋さんはこうみる。

「実際に句点がついたメッセージを受け取ったときに『あ、怒ってる』と自分が感じた感覚を再現する意味で、じゃあ自分も怒りを伝えるときには句点をつける、そうして広がっていっているのではないかと思います」

■句点複数で共感性表す

 SNSのやりとりで、受け取る側に思わぬ感情を伝える句点。孤独を抱えていたり、虐待やDVで自殺リスクもある若い世代からのオンライン匿名チャット相談を受けるNPO法人「あなたのいばしょ」理事長の大空幸星さんも、句点の使い方には細心の注意を払っていると言う。

「若い世代が句点から怒りの感情を読み取るのは、句点で会話が切られることで『コミュニケーションを続けたくない』という意思表示に受け取るからかなと思います。一方で、私たちはチャット相談の中であえて句点を使うこともあります」

 相談とは基本的には傾聴の姿勢が大切で質問がメインではないが、必要なときもある。たとえば、先方の状態について質問したいとき、「あなたのいばしょ」ではイエスかノーかを迫ることになる「?」は使わないことにしているという。

「かといって句点で止める問いかけをしてしまうと会話を切ることになるので避けたい。そんな場合はたとえば『そうだったんですね。。。。。。』と打ちます。句点を複数にすると逆に、共感性が生まれてくるんです」

■気遣いのすれ違いが

 質問するということは、相手の気持ちに踏み込んでいくことであり、「侵襲性」が生まれやすい。それをなるべく軽減するためにも、若い世代の間で広く使われている句点の複数利用を心がけていると大空さんは言う。

「チャット相談には声色などの非言語情報がなく、感情の変化や揺らぎはチャットの文字に目を凝らし、読み取るしかない。改行なしの長文で思いの丈を書いてくる人は『かなりいろんな思いを抱えておられるな』とか、句点が多い人は『相手のことも少し気遣いながら話をしておられるんだろうな』など、そこからパーソナリティーの側面を判断することもあります」

 句点の使い方ひとつで、異なる世代との間に共感を生んだり、思わぬすれ違いが生まれたり。気をつけるべきことは何か。高橋さんは、「無理解なままお互いを否定しないこと」を挙げる。

「若い世代が句読点を廃し、短い言葉でやりとりする背景には、タイパの意識が強い世代であることも大きい。無駄なやりとりはせず相手を待たせない、ということも彼らにとっては正義だし、気遣いでもあるわけです」

 一方で大人世代にとっては相手が読みやすいように句読点もつけながら、長文になってもきちんと伝える。それが相手への気遣いだ。つまりは、双方の気遣いのやり方がすれ違っているだけだと高橋さんは言う。

「少し歩み寄ってみるのもありかなと思います。大人が若い世代にLINEするときは句読点を減らしてみる。逆に若い世代は、失礼と思うらしいし冒頭に少し挨拶でもつけておくか、とかその程度でもいい。大事なのはふだんのコミュニケーションです。LINEで怒ってるかなと感じても、対面で『すみません、何か怒らせましたか』『そんなことないよ』みたいなやりとりができる関係を日頃から築いておけば、それほど深刻な問題にはならないと思います」

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☘️ヤフコメ❗️ピックアップ☘️

✅ 若者=現代ではない。こちら側が試行錯誤して歩み寄っても、若者側がそれを拒否する傾向がある今、分かってくださいは通らない。それでもどうにか答えに近いものを探すのは大人の仕事。ただ、主張が通らないと、その背景を読み解かず、知ろうとせず、こういう大人、どう思いますかって自分のミスは隠し、正当化する被害者面する様な若者も増えた。
現代に柔軟に対応できない大人も問題あるが、主張すれば通り、その後無責任ですの若者も問題。だから一方通行ではなくお互い歩み寄りは必要。
✅ 句読点を避けて、使う人を古い人扱いするのも自由にすればいいけど、社会に出てメールで外部、社内でも他部署にビジネス文章を送る時は嫌でも句読点つけないと拙いよ。
そういう仕事と縁のない仲間内だけのコミュニケーションしかないなら、まあしょうがないよね。
✅ 私の年代もメールがまだあった時代のため、やはりLINEが長文になったりする時もあるし、「。」つけたり絵文字つけたりするけど、全体的に怒って見えないように工夫はしてるつもり、、でも若い子には理解出来ないことも最近のSNSを見てるとそう思うので、若い子には「。なし」で送ったり絵文字だけつけたり、送る相手によって変えてます。ただ、例えば私の親世代であれば「。」のあとに更に絵文字を付けたりしてる。それは、親なりに頑張って明るい感じにしようとしてくれたんだなって読み取れるから嬉しかったです。なので、お互い年齢が違うその背景を読み取り、その先にある感情を読み取ることも必要なのではないかなと思います。

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