豊田織機 ディーゼル試験でも不正
✍️記事要約
豊田自動織機は29日、トヨタ自動車から開発と生産を委託されている自動車用のディーゼルエンジンの試験でも不正があったと発表した。該当エンジンの出荷を止めるため、トヨタは「ランドクルーザー」など国内外10車種のディーゼル搭載車の出荷停止を決めた。
豊田自動織機はトヨタの源流企業で、昨年3月にフォークリフト用エンジンの排ガス試験などをめぐる不正が発覚。その後、外部弁護士らによる特別調査委員会が調べた結果、乗用車向けのディーゼルエンジン3機種でも出力試験の際に安定した結果が得られるよう、燃料の噴射量をわざと調整するなどの不正が見つかった。
該当エンジンの搭載車のうち、国内販売はSUV(スポーツ用多目的車)の「ランドクルーザー300」や商用車の「ハイエース」など6車種で、トヨタは出荷の停止を決定した。販売台数は2022年度で計8・4万台だったという。
フォークリフトや建機用のエンジンについても新たに計7機種で、試験で実測値と異なる数値を使うなど不正が見つかった。不正は自動車向けでは17年ごろ、フォークリフト向けでは07年ごろから行われていたとみられるという。
29日に記者会見した豊田自動織機の伊藤浩一社長は「内容を極めて重大に受け止め、深く反省している」と陳謝した。トヨタは「該当のエンジンについては改めて検証し、出力基準を満たしていることは確認している」とし、使用をすぐに中止する必要はないとしている。
国土交通省は同日、同社の碧南工場(愛知県碧南市)に対し、30日午前に立ち入り検査を行うと発表した。大量生産に必要な「型式指定」を取り消す必要があるかどうかなどを確認するという。
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☘️ヤフコメ❗️ピックアップ☘️
豊田織機のエンジン部門の約9割がトヨタから受託。この部分については、出力測定においてデータの見栄えを良くしたり、諸元値がしっかり出るように豊田織機が自ら不正を行ったものとの説明。
不正で使った燃料噴射用の制御用装置などを含めたデータを、委託先のトヨタが把握することは難しいという見解も示した。
一方、豊田織機の自前事業であるフォークリフトに対しては、自動車用エンジンがベースである産業用エンジンの開発を軽視する企業風土があり、劣化耐久試験での各種不正に豊田織機の現場レベルが関わったと指摘。
いずれにしても、ハイエースやランクルなどトヨタ車の生産にも影響が出るが、いずれも人気車であり、トヨタ本社のみならず、販売企業にとって痛手となる。
✅ 豊田織機のフォークリフト用エンジンの不正て去年3月に発表だったはず。
その特別調査委員会の報告書でハイエースやランクルのディーゼルエンジンも不正してたと発表したということ。
豊田織機てトヨタの源流にあたる会社じゃないか。
日野、ダイハツ、豊田織機云々じゃなくてトヨタグループとして不正文化、風土が有るのでは?と疑いたくなる。
✅ 日野、ダイハツ、豊田自動織機と、トヨタグループのイメージは悪化する一方。
トヨタ自動車本体の、日本での2019年度の自動車出荷台数のシェアは2位のホンダを倍近く引き離してはいるが、あまりにも不祥事が続くようだと、これといった大きな不祥事を起こしていないホンダや3位のスズキに差を縮められかねない。
(ちなみに4位はダイハツだったが、こちらは大幅なシェア後退が予想される)
最悪、今後の「日本での自動車市場の流れ次第」では、一連の不祥事が全て出切って処理が一段落した後に、イメージ回復のためにトヨタグループのCIが必要になってくるかもしれない。