イスラエル政府「我々ではない」イラン大統領ヘリ墜落
✍️記事要約
イランのライシ大統領らが死亡したヘリの墜落事故に関し、イランと敵対するイスラエルの政府高官は事故への関与を否定しました。
ロイター通信によりますと20日、イスラエルの政府高官が匿名でイランのライシ大統領と外相らが死亡したヘリコプターの墜落事故について「我々ではない」と事故への関与を否定しました。
一方、イランが支援するイスラム組織「ハマス」は、ライシ大統領らに対し哀悼の意を表明しました。「シオニストに対する我々の正当な闘いを支持し、パレスチナの抵抗勢力に貴重な支援を提供した」として、2023年10月からのイスラエルとの衝突への支援を評価しました。
■英訳
A senior Israeli government official denied involvement in the helicopter crash that killed Iranian President Raisi and others, amid Iran's hostilities with Israel.
According to Reuters on the 20th, an anonymous Israeli government official denied any involvement in the helicopter crash that killed Iranian President Raisi and Foreign Minister, stating, "It wasn't us."
Meanwhile, Hamas, the Islamic organization supported by Iran, expressed condolences to President Raisi and others. They praised Raisi for his "valuable support for our legitimate fight against the Zionists and for aiding the Palestinian resistance forces," highlighting his support during the clashes with Israel since October 2023.
◇ ◇ ◇
☘️ヤフコメ❗️ピックアップ☘️
イスラエルを疑う人もいたが、アゼルバイジャンがアルメニアから奪った、あるいは奪還した地域のダム完成の視察の帰りに大統領と外相が搭乗したヘリが墜落したことから、アルメニアを疑う人もいた。
ともかくも、イランから早くに事故という言葉が聞こえてきたことで、世界はほっとしている。
ちなみに、イランでは憲法の規定に従って、第一副大統領が大統領の任務を代行し、50日以内に大統領選挙が行われるそうだ。
ウクライナは、憲法が戒厳令下の議員の任期延長は認めるが大統領の任期延長は認めておらず、戒厳令で選挙を忌避するゼレンスキーに比して民主的だ。
✅ 1981年にイランの首相モハマド・ジャバド・バホナールが何者かが仕掛けた爆弾で暗殺されました。
米大使館人質事件の直後でもあり日本でも左派の間からは「米国が怪しい」「CIAによる暗殺だろう」との声が上がり、パレスチナ支持勢力にはイスラエルによる犯行を疑う声もあったそうです。
また「反米、反帝国主義!中東の人民と連帯せよ!」などと事件を自分たちの勢力拡大に利用しようとしていたようです。
ところがこの犯行はマルクス主義者の反体制組織、MEK(イスラム人民聖戦機構)によるものと発覚。更にイラン共和党内部のライバル排除のため後に大統領になったラフサンジャーニーの関与まで指摘され、早い話がイラン革命で権力を奪取した諸勢力の内紛でした。
さすがにイラン政府が共産主義者による犯行としたのを米国やイスラエルのせいにもできず、日本ではこの事件は無かったことにされたようです。
✅ 今回は濃霧の影響による事故であり、個人的にはイスラエル(モサド)の関与はないと思うが、イスラエルの関与に関係なく、イスラム勢力側は「弔い合戦」として前線の兵士はモチベーションが上がるだろう。
ガザの状況は、ますます激しさを増すかも知れない。