ホンダと日産の交渉 ゴーン氏言及
✍️記事要約
日産自動車のカルロス・ゴーン元会長は、ホンダと統合交渉について、日産が「パニック状態に陥っている」と述べた。
日本で会社法違反などで起訴され保釈中に逃亡したゴーン氏は20日、ブルームバーグテレビジョンの番組で「これはやけくそな動きだ。率直に言って、両社のシナジー効果を見いだすのは難しいので、現実的な取引ではない」と語った。
ホンダは今週、日産との合併、資本提携、持株会社設立など、いくつかの選択肢を検討していることを認めた。
台湾に拠点を置く鴻海精密工業(フォックスコン)は日産への関心を保留していると、ブルームバーグ・ニュースが20日先に報じた。日産とホンダの交渉が妥結に向けて進展するか見極める考えだという。
ゴーン氏は、日産とホンダは同じ市場で、類似したブランドと製品を展開していると指摘。2社が統合することのメリットに疑問を投げかけた。同氏は、日本の経済産業省がホンダに統合を持ちかけるよう働きかけたとみている。
「彼らは日産の短期的な問題とホンダの長期的なビジョンを融合させる方法を模索している」とゴーン氏は述べた。両社の統合には「産業上の論理はない」が、「業績と支配のどちらかを選ばなければならない瞬間がある」と語った。
ゴーン氏(70)は、5年前の今月に日本からレバノンへ脱出した後、今もベイルートに居住している。
日産とゴーン氏は今も係争中。ゴーン氏の逃亡後、日産は損害賠償を求める民事訴訟を起こし、ゴーン氏は名誉棄損(きそん)で日産を訴えた。
ゴーン氏は20日、電気自動車(EV)市場への参入を目指して長年取り組んでいるフォックスコンが、自動車会社を買収することに関心を持つ理由は理解できると述べた。
「非常に真剣かつ現実的な経営陣が率いているフォックスコンのような企業が『自分たちでEVを開発するために投資するのではなく、自動車会社を買収しよう』と考えるのは理解できる」と述べ、「そのようなことを試みるのはフォックスコンだけではないだろう」と付け加えた。
■英訳
Former Nissan chairman Carlos Ghosn commented on the merger talks between Nissan and Honda, saying that Nissan is “in a state of panic.”
In an interview on Bloomberg Television on the 20th, Ghosn, who fled Japan while out on bail for charges including violations of corporate law, remarked, “This is a desperate move. Frankly, it’s not a realistic deal because it’s hard to find synergies between the two companies.”
Earlier this week, Honda acknowledged that it was exploring several options, including a merger, capital alliance, or the establishment of a holding company with Nissan.
Meanwhile, Taiwan-based Foxconn (Hon Hai Precision Industry) is reportedly holding off on expressing its interest in Nissan, according to a Bloomberg News report on the 20th. Foxconn is said to be observing whether the negotiations between Nissan and Honda make significant progress toward a deal.
Ghosn pointed out that Nissan and Honda operate in the same market with similar brands and products, questioning the benefits of a merger between the two companies. He also speculated that Japan’s Ministry of Economy, Trade, and Industry might have encouraged Honda to consider a merger with Nissan.
“They are trying to merge Nissan’s short-term problems with Honda’s long-term vision,” Ghosn said, adding that while there is “no industrial logic” behind such a merger, “there are moments when one must choose between performance and control.”
Now 70, Ghosn continues to reside in Beirut, Lebanon, after escaping from Japan five years ago this month.
The legal disputes between Ghosn and Nissan remain ongoing. Following his escape, Nissan filed a civil lawsuit against Ghosn seeking damages, while Ghosn countersued Nissan for defamation.
On the 20th, Ghosn also commented on Foxconn’s long-standing efforts to enter the electric vehicle (EV) market. He noted that it’s understandable for a company like Foxconn, with its “highly serious and pragmatic leadership,” to consider acquiring an automaker rather than investing in developing EVs independently.
“It makes sense for a company like Foxconn to think, ‘Instead of developing EVs ourselves, let’s acquire an automaker,’” Ghosn said, adding, “And Foxconn is probably not the only one attempting something like this.”
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☘️ヤフコメ❗️ピックアップ☘️
✅ 姑息な手口で日本から逃げ出した人に意見を言う資格があるのか?
日本だけではなく、フランスでも起訴されたはず?
意見を言う前に、自分の起訴事実についてきちっとした対応をしてから、意見を言って下さい。
ゴーン氏の行動は、日産やルノーのためではなく、自身の利益を法律の枠を超えて追求したと言われています。
✅ ホンダと日産の経営統合は、電動化や自動運転技術の開発競争が激化する中、両社の技術力と資源を結集し、競争優位性を高める狙いがあります。例えば、日産は電気自動車「リーフ」で培ったバッテリー技術を有しており、ホンダのハイブリッド技術と組み合わせることで、次世代車両の開発スピードを加速させることが期待されます。しかし、統合には組織文化の違いや意思決定プロセスの調整など、多くの課題も存在します。特に、日産はルノーとのアライアンスを経験しており、国際的な協業に一定の知見がありますが、ホンダは独立志向が強く、他社との協業経験が乏しいとされています。このため、統合プロセスでは双方の強みを活かしつつ、組織文化の融合を図ることが成功の鍵となるでしょう。さらに、統合によるコスト削減効果として、約1兆8,000億円が見込まれており、これは両社の売上高合計の7.5%に相当します。