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逮捕のUFJ元行員 支店幹部だった[2025.1.14]

逮捕のUFJ元行員 支店幹部だった

【記事詳細】Yahooニュース

✍️記事要約

✅ 逮捕の元行員は支店幹部 入行25年以上、鍵を管理

貸金庫から顧客の金品を盗んだ疑いで逮捕された三菱UFJ銀行の元行員今村由香理容疑者(46)は、入行25年以上のベテランで、支店の営業課長や支店長代理を担っていた。2024年11月に懲戒解雇されるまで問題を起こしたり、処分を受けたりすることもなかった。貸金庫の管理者として保管していた鍵を扱うことができる立場で、予備を悪用したとみられている。

銀行関係者によると、今村容疑者は短大を卒業後の1999年、合併前だった東京三菱銀行に入行。旧江古田支店に着任した20年4月以降に窃盗を始め、支店統合に伴い異動した練馬支店や、その後に在籍した玉川支店でも繰り返したとされる。

 貸金庫の解錠には、銀行側の「銀行鍵」と顧客が持つ鍵の二つが必要になる。紛失などに備え、顧客の鍵は支店が予備を保管しており、今村容疑者は立場上、いずれも手に取ることができた。

 子会社が半年ごとに予備鍵の保管状況や個数をチェックしていたが、確認が十分ではなく、不正利用を見抜けなかった。

  
■英訳 
Former Mitsubishi UFJ Bank employee Yukari Imamura (46), who was arrested on suspicion of stealing valuables from safe deposit boxes, was a veteran with over 25 years of service. She had served as the head of the sales department and deputy branch manager at various branches. Until her dismissal in November 2024 for disciplinary reasons, she had not caused any trouble or faced any sanctions. As the manager of the safe deposit boxes, she had access to the keys stored at the branch and is believed to have misused the spare keys.

According to bank officials, Imamura joined Tokyo Mitsubishi Bank (prior to the merger) in 1999 after graduating from a junior college. She allegedly began stealing in April 2020 after being assigned to the former Ekoda Branch and continued the thefts at the Nerima Branch, where she was transferred following a branch consolidation, as well as at the Tamagawa Branch, where she later worked.

To unlock a safe deposit box, both the bank’s key and the customer’s key are required. For emergencies such as lost keys, the branch kept spare customer keys, which Imamura, due to her position, had access to.

A subsidiary company conducted biannual inspections of the spare keys to check their storage and count, but these inspections were insufficient, failing to detect the unauthorized use.

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☘️ヤフコメ❗️ピックアップ☘️

✅ 組織内で地位が高く、それまで真面目に勤務していたのに何故?と思う方も多いかも知れませんが、これ自体は珍しいことではありません。

組織で雇用された社会的地位のある人物による犯罪についての研究は古くから行われており、1939年に社会学者エドウィン・サザーランドによって「ホワイトカラー犯罪」と名付けられ「尊敬され、高い社会的地位にある人が職務の過程で犯す犯罪」と定義されました。

1929年のウォール街大暴落をきっかけに世界大恐慌と呼ばれる世界的な不況が訪れた時に、金融機関等では横領が相次ぎこれをきっかけとして横領が発生する原因と対策の研究が進みました。

むしろ、驚くべき点は横領に対する犯罪発生と対策についての研究は約百年前に遡りますが、基本的対策である個人への権限の集中、複数人でのチェック、ローテーションルール等が遵守されていなかった点です。銀行そのものへの信頼回復に時間がかかるでしょう。
✅ 予備鍵の個数や管理状況などを半年に一回しか確認せず、不正も見抜けていなかったのですから、当然、不審な入退室はないかなどの管理システムでのチェックも行なっていなかったのではないかと考えます。

不審な入退室をチェックするだけでも、不正を見抜く事が早まります。全ては1人の人間に管理を任せていたのが異常な状態でありました。

複数人で鍵の管理や確認をすることは当然ですし、今後は幾重にもチェックする事も必要です。貸金庫は安全と信じて顧客は大切な物を預けています。信頼を裏切らない様にしっかり管理していただきたい。
✅ ようやく元行員が逮捕されました。
この事件を通じて、いかに顧客の側をむいた対応をしてこなかったのかが、みえてきており、銀行の信頼は失墜したといえます。今後、他の銀行でも同様なことが起きていないのかも心配になってきます。
「旧江古田支店に着任した20年4月以降に窃盗を始め、支店統合に伴い異動した練馬支店や、その後に在籍した玉川支店でも繰り返した」とのことで、既に、女性行員が他の顧客の貸金庫の現金等を補塡(ほてん)して被害の発覚を遅らせていたことが報道されており、他支店に異動していたとなれば、常時そうした補填行動を取ることは難しいはずで、利用者からの情報等を通じて、被害発覚のアラートはどこかにあったはずだと考えています。それをいち早くキャッチできなかった点は大きな問題だと思います。
何より支店の異動により、結果として新たに窃盗ができるターゲットを与え続けたことも被害を深刻にさせています。

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