トヨタなど フジCM当面見合わせ
✍️記事要約
フジテレビで放送している自社CMの出稿を差し止める動きが相次いでいる。すでにトヨタ自動車、日本生命保険などが差し止めた。タレントの中居正広さんが起こした女性とのトラブルにフジテレビ幹部社員の関与があったと報じられた問題を受けての対応という。
関係者によると、トヨタと日本生命はスポンサーを務める番組でのCMを公益社団法人ACジャパンのCMに差し替える。日本生命は19日からの「千鳥の鬼レンチャン」と「Mr.サンデー」、20日以降は「めざましテレビ」でも同様の対応をとるという。明治安田生命保険は「フジテレビをめぐる一連の報道内容等を総合的に勘案し、当面の間、同局で放映するCMを差し止める」と発表した。アフラック生命保険もCMを差し止めるという。
この問題をめぐっては、フジテレビの港浩一社長が17日の記者会見で「視聴者、関係者に多大なご心配をおかけしていること、現在まで説明ができていなかったことについておわび申し上げる」と謝罪した。第三者の弁護士を中心とした調査委員会を設け、同社社員の関与の有無などを調べるとしている。
■英訳
There has been a series of moves to suspend Fuji Television’s in-house commercials. Companies such as Toyota Motor Corporation and Nippon Life Insurance have already halted their ads. This response comes in light of reports alleging the involvement of a senior Fuji Television executive in a dispute between talent Masahiro Nakai and a woman.
According to insiders, Toyota and Nippon Life plan to replace their commercials in sponsored programs with public service announcements by AC Japan, a public interest corporation. Nippon Life will implement this change starting January 19 for programs such as “Chidori no Oni Renchan” and “Mr. Sunday,” as well as “Mezamashi TV” from January 20 onward. Meiji Yasuda Life Insurance announced that it would suspend airing its commercials on Fuji Television “after comprehensively considering the series of reports surrounding the station.” Aflac Life Insurance has also decided to halt its commercials.
Regarding this issue, Koichi Minato, president of Fuji Television, apologized at a press conference on January 17, stating, “We deeply regret causing significant concern to viewers and stakeholders and failing to provide an explanation until now.” He announced the establishment of an investigation committee, led by independent lawyers, to examine whether any Fuji Television employees were involved.
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☘️ヤフコメ❗️ピックアップ☘️
こうなると広告の出稿を続けている広告主に視聴者からの苦情が向かうことになり、雪崩のように広告主の撤退が始まりそうです。
旧ジャニーズ事務所の会見の際も、会見後に広告主が一斉に起用見合わせを発表したことで、事務者側が対応の大幅な見直しを迫られる結果になりましたが、フジテレビは旧ジャニーズ事務所以上に広告収入への依存度が高いですから、これは致命傷と言えます。
フジテレビ側は抜本的な対応を早期に発表しないと、さらに深刻な事態に追い込まれる可能性がありそうです。
✅ トヨタ自動車や日本生命等がCMを撤退させることで、広告代理店の業績にも大きな影響を与えそうだ。とくにテレビ広告に依存している代理店にとっては、大ダメージと言える。
なおフジテレビの広告代理店は、電通や博報堂もあるが、メインはクオラス。クオラスは、フジ・メディア・ホールディングスの連結子会社だ。このままだとフジサンケイグループ全体にも、影響が及びそうだ。
✅ フジテレビでCMを出稿している企業が「性の上納」の問題で疑われるリスクを考えれば、トヨタや他の企業の対応は極めて賢明だと思う。今の状況で引き続き広告を出す企業は、問題に無関心と受け取られかねず、消費者からの信頼を失う可能性が高い。特にトヨタのような影響力のある企業が率先して差し止めを決断したのは、ブランドイメージを守るためにも的確な判断。フジテレビの説明責任が果たされない限り、こうした動きは広がるだろうし、他企業も追随すべきだと感じる。