55年の進化 ガチャガチャの今
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「ガチャガチャ」が幅広い世代にブームだ。専門店も増え、市場規模は400億円に上る。
2020年3月にオープンし、1200台の販売機が並ぶ「ガチャガチャの森・池袋サンシャインシティアルタ店」を訪ねた。カプセルトイがアメリカから日本に輸入された1965年から、55年がたつ現在第3次ブームが起きている。コロナ禍でもそのブームの勢いは止まらない。ガチャガチャの何が、人々を魅了するのだろうか。
10円玉を2枚入れ、レバーをまわすと、カプセルに入った商品がコロンと出てきた。ところが当たりが出るのは、せいぜい20回に1回。ハズレが出ると、今度こそはとまた回す。
「何が出てくるかわからないワクワク、ドキドキがガチャガチャの魅力です。それが50年以上、人々を引きつけてきた理由でしょう」(芸人ワッキーさん)
■「フチ子」が火を付けた
日本ガチャガチャ協会の調べでは、カプセルトイの市場規模は19年が380億~400億円。毎月約300シリーズが登場する。メーカーは約30社あるが、シェアの約8割をバンダイ、タカラトミーアーツの大手2社が占め、残り2割は中小のメーカーがしのぎを削る。今に続く第3次ブームに火を付けたのは、従来のガチャガチャのコア購入者でない女性たちだった。12年、キタンクラブがマンガ家のタナカカツキさんとコラボした「コップのフチ子」がヒット。SNSを通じて広がり、これまでに累計5千万個以上を売り上げた。
■モノ消費からコト消費
豊富な品揃えは女性だけでなく、従来のガチャガチャファンたちも引きつける。客層の厚みが来店客数を増やし、多様な商品展開も可能にした。
「ガチャガチャの森」に足を一歩踏み入れると、人気キャラクターのカプセルがあれば、生き物や生活用品を精巧に再現したものもある。
「私たちはガチャガチャをカプセルトイと言いません。コンテンツだと思っています。コロナ禍でもなぜそんなに勢いがあるのですか?とよく聞かれますが、ガチャガチャはモノ消費でなく体験を楽しむコト消費だからです。コロナでコト消費が制限されるなか、安心して手軽に楽しめる場として支持されているのだと思います」
「モノ」から老若男女が楽しむ「カルチャー」へ、ガチャガチャは半世紀を経て進化している。
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★Wikipedia【カプセルトイ】
★ヤフコメ!ピックアップ★
・子供時代が懐かしい。(10円玉2枚重ねる時代)。
・日本の誇れる文化ではないでしょうかね。