NATO外相会合「合意を確信」
✍️記事要約
ドイツ・ベルリンで開かれた北大西洋条約機構(NATO)非公式外相会合は15日、2日間の討議を終え、閉幕した。NATOのストルテンベルグ事務総長は閉幕後、加盟国トルコが北欧フィンランドとスウェーデンのNATO加盟に難色を示している問題を受け、「合意点を見いだせると確信している」と述べた。
会合では、NATO加盟申請を表明したフィンランドや、加盟を検討しているスウェーデンの課題などについて協議。14日にはフィンランド、スウェーデン両国とトルコによる3カ国外相会談も実施された。
加盟には全加盟30カ国の承認などが必要だが、トルコのエルドアン大統領は13日、フィンランドなどの加盟について「現時点で肯定的な見解を持っていない」と指摘。北欧諸国が、トルコからの独立を目指す非合法武装組織「クルド労働者党」(PKK)と近いことなどを理由に挙げた。
ロイター通信によると、トルコのチャブシオール外相も14日、NATO加盟を申請する国がPKKを支援することは「容認できないし言語道断」などと述べ、フィンランドなどの加盟に関し態度を保留した。
ただ、交渉の余地はあるとみられており、フィンランドのニーニスト大統領が近く、エルドアン氏と会談するとの情報もある。
会合に出席したブリンケン米国務長官は閉幕後、フィンランドなどの加盟問題をめぐり「合意に自信をもっている」と話した。
◇ ◇ ◇
☘️ヤフコメ❗️ピックアップ☘️
トルコから独立を目指すクルド労働者党を加盟国申請する国が支援してるとなると素直に受け入れる訳には行かないでしょう。
例えばウクライナがNATOに既に加盟してたとして、ウクライナ東部の独立を目指す親露派組織を支援するロシアが、加盟を申請したら恐らく反対したでしょう。
対ロシアを考えたらNATO加盟国の拡大は良い事ですが、広げ過ぎて内輪揉めする事になれば本末転倒です。
NATO側はトルコと良く話し合って、例えばEUと話し合ってトルコのEU加盟を認める代わりにNATOの加盟を認めるなどトルコが納得出来る交渉の余地があると思います。
✅ 大筋合意と見て良いんでしょうか
政治転換には、この機を逃すと転機が無いかもしれない
既に反対して軍事行為も辞さないと脅しを掛けられている事からも、正しい判断だと思う
この流れを受け、各国で対ロシア政策、対策が進むと、先進国を保ちたい日本も、自然と対抗策を求められるようになると言った、機運も生まれるんじゃないでしょうか
✅ 新規加盟国承認には全加盟国の同意が必要っていうのは厳しい感じもするが、NATOは軍事的運命共同体であり他国の有事に自国の軍隊を派遣して命をかけて戦う約束を交わすのだから、禍根を残さないようストルテンベルクはトルコのエルドアンときちんと話し合って欲しい。
加盟申請を表明した今の時点からフィンランドに対してはNATOの防衛体制に組み込まれているのだから、ロシアが間隙を突いて電撃作戦に出る可能性は極めて低い。少し時間をかけてトルコに丁寧に接する余裕はある。
トルコは世俗的とはいえイスラム国家で他の主要なNATO諸国とは価値観も異なる部分はあるが、足元のウクライナでの侵略戦争に於いてもバイラクタルTB2を同国に供与して貢献しているし、ボスポラス海峡を新たに軍艦が通過するのを禁じて黒海のロシア艦隊の増強を阻むなど、北欧二ヶ国同様に戦略面でも戦術面でも対ロシアに於いて重要な加盟国なのだから。